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ナーヴ
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SS_島を襲う鳥

そろそろ春が近づいているのか、暖かい日も増えてきた気がします。

ただ、急に冷え込む日もあるのでまだまだ油断できなさそうですね。


今回も支援者先行作品です。

東方のキャラクター、ミスティア・ローレライです。


夜雀の妖怪です。

東方永夜抄の2面ボスですね。

二次創作ではバカルテットやおかみすちーで有名でしょうか?


それでは本題。

東方Projectより、ミスティア・ローレライ。

遊び感覚で大きめの島に遊びに来たようです。

(約5,500字)


※無断転載禁止


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ずどぉぉん……


海沿いのとある都市に突然響き渡った鈍い音。

その衝撃はガラス窓を震わせ、建物を小さく軋ませる。

さらには大地がわずかに揺れるほどだった。


爆発などの衝撃ではない。

まるで何か大きなものが落ちたり倒れたりしたようなものだった。


ずしぃん、どしぃん……


続けて響き渡る音。

最初の1回目よりは小さいが、

一定のリズムで何度も響き渡る。


そしてその音は少しずつ大きくなっている。



「このあたりが栄えている地区みたい?

 ちょうどいい感じかも?」



次に響き渡ったのは女の子の声。

その声は空から降ってきていて、遠くに居ても聞こえるほどだ。


ここまで来れば、先ほどまで響き渡っていた音が何なのか分かるだろう。

身長150メートルほどの女の子が街に歩いて近づいていたのだ。


女の子の正体はミスティア・ローレライ。

夜雀の妖怪である。


茶色に近い色の服と帽子。

あずき色のようなショートヘアー。

そして背中には鳥の羽。

耳元にも小さな羽があり、帽子のてっぺんにも小さな羽がついている。


最初に起きた大きな衝撃音は彼女が裸足で着地したときのものである。



「妖怪は人間を襲うのが仕事みたいなものだし、

 早速始めちゃいましょ。」



ずしぃぃん!


スネあたりまで軽く持ち上げられた右足を力強く下ろした彼女。

足元にあった数階建ての建物が一瞬でぺちゃんこになってしまった。

さらには足元の道路も粉々になって周囲に地割れが広がっていく。



「まあここに歩いて来るときにもいろいろ踏みつぶしていたけどね?

 歩いているだけなのに勝手につぶれちゃうんだもん。」



どしぃぃん! ずどぉぉん!


テンポよく何度も街を踏みつけていく彼女。

素足の見た目は柔らかそうであるが、

彼女の素足によって足元にある民家もお店も簡単につぶされてしまう。


明確な意思をもって踏みつけていることで力が入っているようで、

1歩1歩の地響きだけで周辺の建物や道路にヒビが入っていく。



「こっちはもっと大きな建物があるのね。

 まあ私よりは全然小さいけど。」



足元にあるものを容赦なく蹴散らしながら

彼女は駅のあるエリアに着いた。


駅自体は大した大きさではないが、

周辺には10階建てクラスの建物が建ち並んでいる。

とはいえ彼女が言うとおり、その高さは膝に届くかどうか程度のものである。


ずがしゃぁぁん!


建物たちを見下ろして笑みを浮かべると

彼女は力いっぱい足を振り上げた。

はじめにつま先が建物の根元にぶつかることで建物は根元から抉り取られてしまう。

支えを失った建物が倒れるよりも早く彼女の脚がビルの側面全体にぶつかることで

ビルは勢いよく吹き飛ばされてしまった。


どごぉぉん!


吹き飛ばされたビルは石の塊として近くの別の建物に激突させられてしまい、

お互いに粉々に崩れてしまった。

付近には大量の土煙が舞い上がっている。



「あっ、アレはたしか人間がたくさん入る乗り物よね。

 踏みつぶしてあげてもいいけど……どうしよう?」



彼女が足元で見つけたのは動き始めた電車だった。

彼女から逃げようと急いで発車したらしい。


とはいえ彼女にとっては

秒速1~2センチ程度にしか動いていないように見えるのだ。



「うん、じゃあ逃げるのお手伝いしてあげる。

 そーれっ!」



バサァァッ!


そう言うと背中の羽を大きく羽ばたかせ始めた彼女。

風を使って押し出そうというつもりのようだ。


しかしその風はあまりにも力強いものだった。

周辺の建物のガラスは一気に粉々になって地上に降り注いでいく。

さらには古い建物の屋根が吹き飛ばされるどころか風圧でなぎ倒されてしまった。


当然ながら乗り物も簡単に吹き飛んでしまう。

車はもちろん、電車も浮き上がってしまい、

そのまま通り沿いの建物に激突してしまった。


たった数回の羽ばたきで付近の建物はボロボロになり、

彼女が向いている方向にあった車や電車は

ひとつ残らず建物に突っ込んで爆発したりぺちゃんこになったりしていた。



「これだけで大変なことになっちゃうから、

 遊びがいがあって楽しいわ?」



ずどぉぉん!

どかぁぁん!


彼女の羽ばたきによってガラスが全てなくなった建物を蹴散らして

とどめをさしていけば

駅周辺の地区は全滅してしまった。


彼女は勢いそのままに次は商店街地区へと向かう。



「こっちはさっきより大きな建物はないけど、

 いっぱい敷き詰められてて結構窮屈そう?」



がしゃぁぁん!

ずしぃぃん!


数百メートルほどの長さの商店街にも容赦なく踏み入れる彼女。

上から下まで踏み抜いていくことはもちろんのこと、

足をあえて持ち上げずに地面を擦りながら移動してみれば

足のドーザーで建物を一気になぎ倒して整地してしまう。



「これって屋根よね?

 こんなに長いのも珍しい……」



彼女が見つけたのは商店街の大通りに架かるアーケードの屋根。

商店街の区域である数百メートルにわたりしっかりと大通りを雨から守っている。


ベリベリベリッ!


そんな屋根を容赦なく指先で摘まんで引き剥がしていく彼女。

屋根が持ち上がって剥がれていったと思えば、

そこには建物よりはるかに大きな妖怪が居るのである。

大通りから見上げる光景はあまりにも恐ろしいものだろう。


ベキィッ……


彼女が乱暴に屋根を剥がしていたためか屋根の全てが剥がされることはなかった。

とはいえ彼女はあまり気にしていない様子。

引き剥がした屋根を軽く振りながら観察する彼女。



「こんなに大きな屋根を作っちゃうなんて……

 幻想郷の人里なら里全体を覆えちゃいそう?」



どがしゃぁぁん!


突然周囲に大きな音が響き渡る。

引き剥がしたアーケードへの興味がなくなったようで、

彼女が勢いよく商店街の別の地区に投げ捨てた音だった。


どしぃぃん!

ずどぉぉん!


そのまま彼女は商店街の残りの地区を踏み荒らしていく。

商店街の大通り沿いの建物をひとつ残らず踏みつぶしていったり、

引き剥がせなかったアーケードの屋根ごと踏み抜いてしまったり。


足元に土煙や爆発を起こしながら

商店街地区もあっという間に滅ぼされてしまったのだった。



「うーん……

 いっぱい踏みつぶすのも楽しいけど、ちょっと飽きちゃった。

 それなら次は、やっぱりあそこにある建物?」



街への被害は既に相当なものになっているが、

彼女にとっては遊びという感覚しかない様子。


彼女が目をつけたのは彼女の目線とほぼ同じ高さにあるお城だった。

高さ100メートル超えのやや小型の山の上に建っており、

彼女が今居る商店街跡地から目と鼻の先にある。


ずしぃぃん……

どしぃぃん……


早速お城へと向かう彼女。

商店街を離れて10歩ほどであっという間に山に到着する彼女。



「あれ、思ったより傾斜が急かも……?

 こんな不便なところにこんな建物があるなんて、人間たちも大変そう?」



ずどぉぉん……

どごぉぉん……


傾斜はおおよそ20度ほど。

身長150メートルほどの彼女が高さ100メートル超えの山をのぼるっているのだ。

山をのぼるのは彼女でも苦労するのは仕方がない。

足跡が深く刻まれるほどに山の傾斜を踏みしめて踏ん張りながら山をのぼる彼女。


といっても、数歩で頂上までたどり着いてしまうわけだが。

彼女の苦労とは案外大したものではないのかもしれない。



「うーん、お城だから建物としては珍しいけど、

 大きさ的にはさっき襲った建物と大差ないわね?」



お城を跨ぎながら見下ろす彼女。


お城の高さはおよそ30メートル。

10階建てのビルと比較するとたしかに高さには劣っている。



「爪を使ってズタズタにしちゃうのも楽しそうだけど、

 さすがに建物が小さくてやりにくいと思うから……

 あっ、そうだ。」



ずずぅん……

どすぅん……


半歩だけ前に進んだ彼女。

お城は振り返らないと見えないところにある。



「よっ、と……」



軽く膝を曲げてから膝を伸ばす反動で小さく浮き上がる彼女。


直後、膝を再び曲げると少しずつ体勢が後ろに傾いていく。

この体勢では足で着地することは難しくなる。


このままいくと一番先に地面に接するのは……

お尻である。


ずどぉぉぉぉんん!


とてつもない衝撃音が周囲に響き渡る。

お尻でお城を屋根から地面まで一気につぶしていくだけでなく、

重力のままに叩きつけられたことで

山には2つの大きなクレーターが出来上がってしまったのだ。

その衝撃のあまり、山の他の部分では地滑りが起きてしまっている。



「ちょっと勢いつけすぎたかも……?

 でも、お尻でお城をしっかりとつぶした感触はとっても気持ちよかったわ?」



ずしゃぁぁ……

ずりずり……


お尻を動かすことで粉々にしてつぶしたお城の残骸をさらにすりつぶしていく彼女。

征服感がたまらないらしい。


しばらく余韻に浸った後、彼女はゆっくりと立ち上がってお尻の土を払う。



「うーん……もうちょっと遊びたい。

 この島で一番大きな街だからここを襲いに来たけど、

 楽しいところはもう襲っちゃったし?」



周囲を見渡しながらため息まじりにぼやく彼女。

この街で栄えているエリアや目立った建物は一通り襲ってしまったのだ。

さらに言えばこの街はこの島で一番栄えている数十万人都市。

この島にある他の街はここよりも規模が小さいため、

あまり楽しめないかもしれない。


美味しいものから先に食べたことで物足りなくなっているようだ。



「そうだ。

 こういうときは全部まとめて襲うと楽しいって聞いたことがあるわね。

 やっちゃいましょうか。」



ふと目を閉じて念じ始める彼女。


ゴゴゴゴゴゴ……


すると突然彼女の体がどんどんと大きくなり始める。

足元の山を軽々跨げるほどになり、雲も軽々突き抜けて、

上空を飛ぶ飛行機さえも眼下に捉えられるようになり……


さらにしばらく巨大化を進めたところでようやく止まった。


その身長は約15万メートル、つまり約150キロメートル。

普段の10万倍の大きさである。



「わぁ、地図の上に居るみたい?

 これだけ大きいと人間の住処が見えるのか気になってたけど、

 緑の少ないところを襲えば大丈夫そうね?」



地上を見下ろす彼女。

彼女が島の北西部に立っていることはもちろん、

島全体を見下ろせるほどにまで巨大化したことを実感している様子。


ずどぉぉぉぉんん!!


彼女が何気なく足を下ろしただけで

今まで遊んでいた街の半分以上が踏みつぶされてしまった。

踏みつけようという意思がないにも関わらず島全体が揺れるほどの衝撃。


長さ20キロメートル以上もある足。

数十テラトン、数十兆トンという体重。

それは意思を持った災害と表現してもいいのかもしれない。


どすぅぅぅぅんん!!


運よく踏みつぶされなかった街の残りも反対の足によって

たった今ぺちゃんこになってしまった。

彼女の何気ない2歩だけで数十万人都市がひとつ全滅してしまった。



「地面を踏みつけている感触しかないけど、

 ちょっと沈みこむし、綺麗に足跡がついてくれるから結構悪くないかも?」



どしぃぃぃぃんん!!


海岸沿いに島を時計回りに進み始める彼女。

たった1歩で数十キロ先にあった海岸沿いの街まで届くどころか

そのまま踏みつぶしてしまったのだ。


足の一部が海岸線まで踏みつぶしてしまったため

足跡に海水が流れ込み始めている様子。



「うんうん、楽しいわ。

 踏んづけちゃったらぺっちゃんこー♪」



ずしぃぃぃぃんん!!

どごぉぉぉぉんん!!


心地よさそうに歌を口ずさみながら海岸沿いに進み続ける彼女。

その1歩1歩で都市を踏みつぶしていき、数万人単位で襲撃していく。

海岸線は彼女の足跡でどんどん上書きされてしまい、

島の元の形が分からなくなり始めている。



「このあたりは人間の街がたくさんあるみたい?」



巨大化してから数歩で島の北西部に着いた彼女。

このエリアは平野が多く、街も多いようだ。


彼女にとってはちょうどいい遊び場といえるかもしれない。



「ずしーん、ずしーん♪」



どすぅぅぅぅんん!!

ずがぁぁぁぁんん!!


このエリアにも容赦なく巨大な足が降り注ぎ

ひとつ残らず踏みつぶされていく。

数千、数万の建物を一瞬にしてぺちゃんこにしていく2つの足を

笑顔のままに何度も下ろしていく彼女。


ゆっくりと東に進みながら10回ほど彼女が踏みつけていけば

あっという間に百万人近くの住人たちを襲ってしまったのだった。



「ふう、これでこのあたりの大きな人間の街は全部なくなっちゃった。」



気がつけば島の東の端に到着した彼女。

この島は北側に街が集まっていたようで、

北側の街をすべてを足跡で上書きしてしまったのだ。



「それじゃあ、最後にあっちの街も襲ってあげないとね?」



ふわりと空を飛び始める彼女。


彼女が目指すのは島の南側の海岸沿いにある街。

島の南側で栄えている唯一の街といっていいほどである。


彼女が飛び立ったところから約100キロメートルほどの場所にある。

ぽつんと残っていた街も彼女は逃がすつもりがない様子。

もっとも、

今の彼女にとって100キロメートルは1メートル程度の距離でしかないのだが。



「最後は派手にやっちゃいましょう?」



3歩あれば着く街まで彼女が空を飛んで移動したのには理由があった。

踏みつけよりも力強く街を襲いたかったからである。

上空から一気に高度を下ろして、両足で着地する。


ずどぉぉぉぉぉぉんんん!!!


今日1番の衝撃音と揺れが地上を襲った。

着地による踏みつけで街が一瞬で踏みつぶされてしまったのはもちろん、

あまりの衝撃に

彼女を中心に半径数十キロメートルのクレーターができあがってしまった。

さらには山崩れや幅10メートル以上の地割れなど、

彼女の着地攻撃の余波は島全体に広がっていたのだった。



「ふーっ、これはこれでなかなか楽しいわね。

 次に遊ぶときはこのくらいの大きさで遊びまわるのも悪くなさそう?」



土や瓦礫まみれの足裏をちらりと見て微笑む彼女。

彼女のこの足が数十回踏み下ろされただけで

この島の人口の半分近くを襲ってしまったのだ。

地震などの余波を含めると被害はそれどころではない。


彼女は満足したようで、

再び上空へと飛びたつと彼女の住処へと帰っていくのだった。


彼女が刻んだ足跡やクレーターにより

この島の地図は大きく書き換えられてしまった。


次に来るときには平野だろうと山だろうと、

街だろうと森林だろうと、

全て構わず踏みつぶしてしまうかもしれない。


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おしまい。

Comments

なるほど...頑張って布教させていきます...

八雲橙

どこに住んでいるかは分かりませんが、四国問わず馴染みのない県の名前も知らない都市を想像できない人ばかりなので具体的に書くのは難しいですね…… いっそのことご自身で何か作品を作って布教されてみてもいいのかなと?

ナーヴ

なん...だと... ...でも、襲われた雰囲気を考えると、うちの県の都市はやっぱり巨大化したあとの歩いて終わらせられたんだろうな...(´・ω・`)

八雲橙

ありがとうございますー。 余談ですが、今回の舞台として四国を参考にしています。 後半は大味な襲い方に見えてしまうかもしれませんが……

ナーヴ

みすちーの踏み潰し蹂躙とても良き... 間近で眺めてたい...玩ばれたい... 連れ去られて飼われたい... グリグリ踏み玩ばれたい...(*´ч`*)

八雲橙


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