その③ → https://nobe.fanbox.cc/posts/7435552
「ごめんなさい…」
ごめんなさい…ごめんなさい……。
私は心の中で何度も謝罪しました。
「和奏ちゃんはなにも考えずに私を縛って。それだけで良いから」
両手を後ろ手に組んだままニコリと微笑んでくれました。
「……はい……。では、手首から縛ります…」
「おっと手加減はするなよ。コイツみたいに股に縄を通してギチギチに縛り上げろよ」
「……!」
分かっています…。だってそうしないとあなたたちが麻美さんを縛りあげるだけ。できるだけ痛くならないように…。麻美さんが傷つかないように…。
ギチギチ
麻美さんに縄をかけていきます。いつも私たちを手玉に取るその腕はとても細く、綺麗でした。
「痛くないですか?」
「ええ、大丈夫よ。なんか和奏ちゃんに抱きしめられているみたいね」
「っ……、次は胸に割縄します。」
どうにも記憶がない麻美さんと話すと顔が熱くなります。
ギチギチ…
縄原さんの胸を絞り出すように縄を這わせていきます。
ギュッ…
「ん…」
最後に縄を絞り上げると縄原さんは甘い声を漏らしました。聞いたことのない声に頭がおかしくなってしまいそうです。
「最後に股縄です。」
「…ええ、お願い。優奏ちゃんだけ苦しい思いはさせないわ。」
「んむぅ…」
優奏も吊られながら麻美さんの言葉を聞いていました。
麻美さんの腰に縄を巻き、股縄の用意は整いました。縄原さんの股間が目の前にあって、私はこれからここに縄を通すのです。
「ごめんなさい…」
股間に縄を通し、縄を固定しました。
股間に食い込んだ縄は縄原さんの秘部を的確に責め立てていました。
「ん…くぅ…」
麻美さんは太ももを擦り合わせるようにして縄をずらそうとしていますが、そんなことをしても縄が緩むことはないのです。
「さぁ、最後はお嬢ちゃんの番だ。」
いつのまにか黒縄は私の背後に立っていました。もちろん、麻縄の束を持って。
「分かっています…。どうぞ、好きに縛ってください。」
私は両手を後ろに組んで縛りを乞いました。
「ギチギチにしてやるよ」
黒縄は私を縛り始めました。
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「ほれ、完成だ。」
ギュッ…
「んひぃ…」
黒縄は股縄をキツく締め上げ、その状態で縄をとめました。
股縄から全身に突き抜けるような快楽が巡ります。こんな方々に縛られても…身体は快楽を感じている…。とても情けないです。
「黒縄さん、せっかくだからコイツらを梁から軽く吊るして動けないようにしませんか?そしてその後は例の器具で…」
「さすがだな。それを採用しよう」
男たちはニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべると新たな縄を取り出し、私たちに追加していきました。
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「和奏ちゃん、優奏ちゃん…、大丈夫…?」
「はい、股縄は辛いですが…」
「………。」
私たちは梁から伸びた縄を後手の拘束に繋がれてしまいました。つま先立ちがギリギリでできるところで固定され、擬似的に吊られている状況でした。
幸運なことに逆海老縛りを施されていた優奏の拘束は解かれ、先ほどよりは幾分かマシな縛りになっていました。
…と言っても胸縄と股縄は私たちと同じように施されています。
黒縄と白縄は何かをとりに行くために一時的に退出していました。
「優奏?」
「…助けに来てくれてありがとう……」
優奏は俯きながらも感謝の言葉を口にしました。
「お姉ちゃん、それに…縄原も。縛られるって分かっていたのに…」
「たとえ縛られようと、妹を助けるのが当たり前です。私はお姉ちゃんなのですから」
「うふふ、私も可愛い市民…いえ、とても優しくて真面目な優奏ちゃんを助けるためならなんだってするわ」
「……ありがとう…」
優奏の目には涙が浮かんでいました。
「おおっと友情ごっこもそこまでだ」
黒縄たちが帰ってきました。
彼の手には電気マッサージ器…電マが握られていました。
「おい、白縄。コイツを縄原の野郎に。」
「へい。」
白縄は電マを受け取ると、縄原の秘部に当てがい、動かせないように太ももに本体を固定しました。そしてそれをボンテージ用のテープでグルグルと巻きつけました。
「スイッチを起動しろ」
カチッ…
ブィィィ
その声と共に電マは起動し、麻美さんの秘部を責め立て始めました。
「っ…ひぁぁ…!?」
縄原さんの膝はガクガクと震え、今にも崩れ落ちそうでしたが、梁から伸びる縄が崩れ落ちることを許してはくれません。
「縄原だけじゃ可哀想だしな。このお嬢ちゃんたちにもプレゼントだ」
黒縄の手には2つのローターがありました。
「っ!?その子達には手を出さないって…」
ブィィィ!!!!
「んぁぁ!!!」
麻美さんが抵抗すると白縄が遠隔でローターの強度を上げていました。
「…つけてよ」
口を開いたのは優奏でした。
「私にローターをつけてよ…。そうすれば縄原…市長の電マも弱くしてくれるんでしょ…?」
「わ…私もお願いします……!」
おかしな話です。悪い人たちにローターをつけてください、とお願いをするなんて。
「ははは、淫乱な姉妹だな」
黒縄は私と優奏の股間に遠隔式のローターを股縄で挟めるようにつけました。
そしてスイッチを起動させます。
ブブブ…
弱い振動が秘部に押しつけられます。
とても辛いですが麻美さんの攻めに比べたら…
「最後はカメラだな。1番良いやつを持ってこよう」
「はい」
そういうと再び男たちは退出していきました。
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ブィィィ
ブブブ
「ぁ…」
「ん…」
「ダメ…」
機械音と私たちの恥ずかしい声だけが響いていました。
「2人とも…大丈夫…?」
「あはは…こんなの…いつもの責めに比べれば…」
「縄原市長は自分の心配して…私たちより…辛いんだから…」
3人とも股間に浴びせられる刺激によって快楽を強制的に与えられていました。
「おーおーおー、メス臭くなってきたな」
黒縄たちが戻ってきました。
その手にはカメラと三脚。即座に組みため、部屋の四方に設置しました。
「さて、と」
ブチィ
黒縄たちは私たちが吊るされている縄を切りました。強制的に立たされていた私たちはその場に力なく倒れます。
そして黒縄は私、白縄は優奏の元へ行きます。
私たちを仰向けにして、足を開脚させたのです。
「いや…!」
「だめ…!」
私たちは足を閉じようとしましたが、男性の力の前では抵抗もすることができません。
「メス汁もたくさんだろうし、さっそくいただきますか。」
私たちにはそれが何を意味しているか分かりました。
「いや…!やめて!!!!」
「はなせ!縄を解けよ!変態!」
必死に抵抗しますが、縛られているうえにローターの責めで骨抜きにされているので力が入りません。
「…その子たちには手を出さないって約束でしょ!」
声を張り上げたのは麻美さんでした。
「うるせぇなぁ。オレたちはお前が苦しむのを望んでいるだ。そして気づいた、お前を傷つけるより、コイツらを傷つけたほうがお前が苦しむってな」
「この卑怯者!!!!」
麻美さんは男たちに突進しました。
「邪魔だ!」
ドカ
ドゴォォ
「あ…が……」
麻美さんは黒縄によって薙ぎ払われ、壁に頭を打ち付けました。
「麻美さん!」
「縄原市長!」
「………」
私たちの声にも反応しません。
麻美さん…いや……うそ…
「くそ、気絶しちまったら苦しむ姿が撮れねぇだろ」
「もう我慢できない…何回やろうが同じじゃないです?」
「それもそうだな」
男たちは己の性欲を私たちに吐き出そうとしています。
「だめ…やめて…」
「…たすけて……麻美さん…」
私は気を失っている思い他人の名前を呼びました。もう助けてくれないのに…それでも私は…頼ってしまっているのです。
「あらあら、目が覚めたと思ったらどうして私が縛られているわけ?誰か合理的に説明できるかしら?」
気を失っていたはずの麻美さんはいつの間にか立ち上がり、辺りを見回していました。
「え…麻美…さん…?」
「あらあらお姉ちゃんも縛られてるの?」
「いや…“縄原”さん……?」
この口調…この雰囲気……。
縄原さんは優奏の方にも視線を移しました。
「妹ちゃんもギチギチねぇ。って他人のことは言えないわね」
縄原さんは自身の身体を縛める縄を見ながら言いました。
「なにごちゃごちゃ言ってやがる!これでも喰らえ!」
カチッ
ブィィ
黒縄は縄原さんの股間に当てがわれている電マの出力を上げました。
「それで終わり?」
先ほどまで電マの刺激に苦しんでいたはずなのに、縄原さんは顔色をひとつ変えずに返しました。
「は?どうなんてんだよ!」
「そんな“愛”のない責めなんてどうってことないわ」
怒れる黒縄に縄原さんは飄々と返します。
「へ!そんな身体で何ができるって言うんだ!」
黒縄と白縄は目配せをして、縄原さんに襲いかかります。
「…この子たちの方がよっぽど手強いわよ」
縄原さんが一歩動くと一瞬で縄が解けました。
ドガッ
バギッ
「「ぐぁ…」」
縄原さんの体術で黒縄たちはのされてしまいました。
「あの拘束を一瞬で……」
「縛られても強いってどうなってるの…」
私たちは呆気にとられます。私たちはこんな人を倒そうとしているのです。
「さてと…」
縄原さんは私たちの元へ足を進めます。
「っ……!」
そうでした…。縄原さんは私たちを助けるなんて一言も言っていません。敵である私たちが縛られている。こんな好都合なことはありません。
「あらぁ?妹ちゃん、とっても気持ちよさそうね〜」
「う、うるさい!ローターをずっと当てられてたらこうなるの!電マを受けてノーダメの縄原の方がおかしいんだよ!」
「ふつう、こんなことされちゃ怖くて仕方がないのにねぇ。気持ちよくなるなんて…。(毎日やってるのが効いているのかしら?)」
「っ…(盗聴…!盗撮…変態…!!!)」
「冗談よ」
ブチィ
「え…?」
「お姉ちゃんも」
ブチィ
「解いてくれるのですか?」
「あら?ずっと縛られたままの方が良かった?」
「そんなことないのです…!」
でもあなたになら…
い、いえ…ダメです。縄原さんは敵…なのです。
「ごめんなさい。」
縄原は私たちに頭を下げました。初めてみる縄原の姿に私たちは驚きます。
「確かなことは覚えてないけど、私が記憶を失っている間にたくさん迷惑をかけたのよね。そして私の黒忍たちのことも黙っていてくれた。」
「それは話がややこしくなるからで…」
「いえ、いっそのこと私の家の地下牢を世間に公開し、私を転落させることだってできたのよ。」
「それは……そういうので決着をつけるのとは少し違う気がして…」
「そして、私が無能だったからあなたたちを危険な目に合わせてしまった」
「違います!ぁ…麻美さんは私たちを守ってくれました。自分が縛られることを受け入れてまで私たちを助けようとしてくれました。」
「……」
「感謝をするのは私の方です…助けてくれてありがとうございました…」
「わ、私は記憶がない頃の縄原に感謝してるだけだもんね!記憶が戻った変態市長には何も言いませーん」
「あはは…本当に最高の姉妹ね。これで貸しができたわけね。この埋め合わせはするからどこか旅行にでも行きましょう」
「わーい!」
「良いのですか?」
最初で最後の…ってこと。今回ばかりは本当に助けられたもの。1人の縄原麻美としてお礼させてもらうわ。
「やったー!」
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同日深夜、縄原邸
縄原は麻縄の束を手に取り、ベッドの上で考え事をしていた。
「あの時、私が縛られていた縄…和奏ちゃんが縛ってくれたのよね。」
あの時のことを思い出す。
『「そんな“愛”のない責めなんてどうってことないわ」』
自分らしくもない台詞。
それでも自信を縛めていた縄は愛でいっぱいで、包み込まれているような感覚だった。
「っ…」
いつの間にか、縄原の股間に縄が通されていた。
あの縄を求めていたのだろう。
「ん…んふぅ……」
電マでは感じなかったのにどうしてあの子のことを思い浮かべると…
なんなの…この気持ち……
どうしたっていうの…
分からない……
でも…あの縄が…私は………
ブチィ…
縄原は股縄をクナイで切った。
「ふふ、らしくないことしちゃったわね」
あの子に…古町和奏に固執することは“計画”の弊害になる。
ごめんなさい。実は記憶を失っていた時のことは全て覚えていたの。
古町和奏…いえ、古町姉妹とは敵対していなければならない。
もし…違う形で逢えていたら…
「なによ…なんなのよ……この気持ち…」
生まれて初めて自分の理解し得ない感情に苛立ってしまう。
苛立ちを抑えるようにタブレットを操作する。いつの間にか以前捕まえた際に撮影した古町和奏の画像を見ていた。
「ふふふ、やっぱり縛られている姿が可愛いわね」
縛られた和奏の姿を指でなぞる。
不思議と縄原麻美の心は落ち着いた。
今はまだこの関係を壊したくない。
計画のため…
そう自分に言い聞かせるように。