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本編③ しばりしばられ 13

本編② → https://nobe.fanbox.cc/manage/posts/6752175


「ほら、さっさと歩く!」


カチッ


ヴィィィ…


「んぁ!?ろ、ローターを強くするのはやめてください…」


連行されてるくせにもたもた歩いているから、罰としてローターの振動を強くすると、こちらを振り返りながら可愛らしい反応をしていた。縛ってしまえばただの可愛い女の子。くノ一とか言ってたけど責められることには慣れてないみたい。


「そんなこと言える立場?それ以上口答えすると股縄をキツく締めるよ」


「…ごめんなさい……。」


ヤバい…。気持ち良すぎる……。自分で縛り上げた女の子が言いなりになって、大人しく連行されてる…。


この状況はヨーコを興奮させるに十分だった。自身より強いであろうくノ一を拘束し、連行している。

そして、これから他の4人の女の子を縛ることができる。それだけでヨーコはワクワクしていた。


「(私がドジをしなければ…)」


和奏は心の中で何回も反省をした。しかし、現実が変わることはない。

敗北して、縛られた。

奪われた身体の自由がそれを証明していた。


和奏はゆっくりと、そして確実に沙希たちの待つ部屋に近づいていた。


「…やっぱり、皆さんを縛るのはやめてください…」


カチッ


ヴィィィ


「ぁひ…」


和奏は交渉を諦め、足を進めた。


____________________


ガチャ…


「もー和奏〜遅いよー」


扉を開けると光姫の声がした。


「え……」


そして一瞬の静寂の後、動揺の声が聞こえた。


「え…うそ…和奏…ちゃん……?」


「皆さん…ごめんなさい……。」


沙希たちの目に映ったのは全身を麻縄でギチギチに縛られた和奏の姿だった。そして和奏から伸びる縄尻を待つのは拘束したはずの黒ラバースーツの女。

いくら和奏がドジと言っても単なる泥棒と思っていた女の子に縛られている事実は沙希たちを恐怖させていた。


「みなさんは下がっててください…!」


沙希たちが呆然と立ち尽くすなか、優奏はクナイを構えて戦闘体制を整えていた。


「君が妹ちゃんだね?」


ヨーコは麻縄を構えながら尋ねた。


「…答えるまでもないよ!」


優奏は地面を蹴り、風のような速さで駆け出した。


「あーあ、そんなに早く動いちゃって…」


ヨーコは不敵に笑い、言葉を続けた。


「君がアタシに負けちゃったらギチギチに縛られちゃうね〜」


「(ぇ…ギチギチ…!?)」


その一瞬が命取りだった。


「うわぁ!?!?」


優奏は足がもつれ、転倒してしまった。


「聞いてた通りだ。縛られたがりのヘンタイくノ一姉妹で安心したよ」


ヨーコは手際よく優奏の両手を身体の後ろに捻りあげ、麻縄で束ねた。


「いや…はなして…!離し…


ブシュゥゥ


ヨーコはスプレーを吹きかけた。


「なにするのさ!この…」


身体を大きく動かして反撃しようにも、優奏は自身に起きている異変に気づいた。


「ぁ…れ……力が…」


「君のお姉ちゃんも動けなくなった特製の弛緩剤だよ。しばらくは大人しくしてもらえそうだね」


「く…そ……」




「優奏ちゃん!」


地面に伏せたまま動きが鈍くなった優奏を助けるために光姫が動き出した。


「ふふ、隙だらけ」


ギチィ…


「はぅ…」


ヨーコは光姫の体当たりを華麗に避け、両手を後ろに捻りあげて縄で束ねた。


「大人しくしてて」


ヨーコは光姫を地面に押し付けるようにうつ伏せの姿勢を強制させた。両手を縛り上げた状態では体勢を治すのに時間がかかる。これで光姫と優奏の制圧に成功した。


「さぁ、残るは君たちだけだ」


ヨーコは新たな麻縄の束を手に持ち、沙希と友梨に語りかけた。


「「っ………」」


「大人しく降参するか、抵抗するか…どっちを選ぶ?」


それは提案ではなかった。

選択の余地などない。和奏と優奏でも敵わなかった相手に勝てるはずもない。逃げようにも、これでは人質を取られているようなものだ。


「降参…です……」


「…私も降参……」


沙希と友梨は両手を上げて、降参を告げた。


「ふーん。理解が早いじゃん。」


ヨーコは麻縄の束を沙希たちに投げつけた。


「君たち、縛るの上手だったよね?くノ一の妹ちゃんと、光姫…?だっけ、この子を縛り上げてよ」


「な……」


「光姫ちゃんと優奏ちゃんを…縛るなんて…」


カチッ


ヴィィィ


「んひぃ!?」


「和奏!?」


「和奏ちゃん!?」


「いいから言うことに従ってよ。大切なお友達が果てちゃうよ」


和奏のローターを起動させることであるべき力関係を明らかにした。

もう、彼女たちに迷ってる時間などなかった。沙希と友梨は縄を拾い、光姫と優奏の元へ向かった。



「…ん……。ごめんなさい……ぁひ…」


ローターの刺激に抵抗するために太ももを擦り合わせながら震える声で和奏はつぶやいた。

本編③ しばりしばられ 13

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