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【全体公開】しばりしばられ 7 その①

登校 両親のいない夜というものは高校生にとってまさに夢のような時間である。 高浜光姫にとって、その夢のような時間が1週間も続くのだ。 週の頭から両親が仕事の関係で家を開けているらしく光姫は毎日悠々自適な生活を送っていた。 お気に入りのDVDを見たり、友人たちと夜まで電話をしたり。 そんな快適な生活が続いていた。 だが、その日々は突然終わりを告げた。 その週の水曜日の早朝に、事件は起きた。 「動くな!!」 「ひぃっ…!?」 光姫が目を覚ましてリビングへ向かうと見知らぬ男がテーブルに腰掛けていた。 男は光姫に気づくとナイフを向け、脅迫する。 光姫は静かに両手を上げた。 普通の少女なら動じるところではあるが、この手の事件に巻き込まれることが多かった光姫は妙に落ち着いていた。 「高浜光姫だな」 「…どうして私の名前を……」 男は光姫の顔と手元の資料を比較しながら、光姫本人に確認をとる。 光姫にとったら自分の名前を知られていること自体気味が悪い。 「なぁに、とある方からの指示でな…」 男は告げた。 どうやら男は誰かしらからの指示で計画的に光姫の家に忍び込んだらしい。 その目的は光姫自身。 光姫のなかではある一つの仮説が生まれていた。 光姫自身を狙う犯人なんて一人しか思い当たらなかった。 「縄原市長の指示ですね…」 「っ…!」 光姫の指摘に一瞬驚きながらも「まぁ良いか…」と続ける。 「その通りだ。」 「やっぱり…。私を拘束するつもりですか…」 光姫は冷静さを装いながら告げる。 「安心しろ、今はまだ縛り上げはしないさ。学校に行かなければお仲間のくノ一にも怪しまれるしな。」 「今はまだですか…(つまり学校から帰ってきたら私は家の中で縛られるということね…)」 お仲間のくノ一というのは縄原と敵対関係にある古町和奏と古町優奏の姉妹のことである。 その姉妹に感づかれないためにも光姫は学校には行かせてくれるのだという。 「ただし、コレを身につけて学校へ行ってもらうぞ。」 男はとあるものを取り出し光姫に見せつける。 「ローター…」 それはピンク色の遠隔型ローターだった。 光姫はこのローターをつけたまま学校生活を送らなければならない。 「もう手はあげなくて良いぞ。さっさとコレを身につけて制服に着替えるんだな」 冷酷にも男は淡々と命じた。 「着替えました…。」 光姫は制服に着替えたことを報告する。 「ローターも付けたか」 「つけましたよ…!」 「どぉれ確かめてみよう」 「いや、ちょっ…」 〈カチッ〉 〈ブブブブブ〉 「ん…!と…めてぇ…」 「よし付けてるみたいだな。」 「ぁ…ん…!!」 「仕方ねぇな」 〈カチッ〉 「はぁ…はぁ…」 光姫の身体は度重なる調教によってかなり敏感になってしまっていた。 たった数秒のローターの振動でさえ過敏に身体が反応してしまう。 「それと二つの条件があるからな」 「条件…?」 光姫は嫌な予感がした。 「ひとつはトイレには行かないこと。そしてもうひとつはローターを外さないことだ。」 「そ…んな……」 「条件を破った場合、お前のお友達はオレたちの仲間にギチギチに縛られどこかの富豪に売り飛ばされる算段になっているからな。」 男は沙希たちを人質にとって光姫を脅迫する。 「卑怯者…!」 「おっとそんな口をきいて良いのかな」 〈カチッ〉 〈ブブブブブ〉 「ぁん……!」 〈ブブブブブ〉 「ご…ごめんなさい…!!」 〈カチッ〉 「分かればいいんだよ」 男はローターのスイッチを見せつけながら光姫に告げる。 「学校には所々に監視カメラも設置してある。常に見られていることを忘れるなよ。」 「はい…。」 縄原のおかげで深夜に学校中に監視カメラを仕掛けたのだという。 縄原サイドに抜かりなどなかった。 光姫の恐怖の一日が始まった。 〈ブブブブブ〉 「ひゃぅ…」 登校中も数分おきにローターが起動する。 その度に身体がビクッと反応しその場に立ち止まってしまう。 周りを歩いている会社員や学生からの視線を感じる。 「(お願い…とまってぇ…!)」 〈ブブ……〉 「はぁ…はぁ…」 ローターが止まったら再び歩き出す。 「(お願い…知り合いに会わずに学校まで辿り着けますように…!)」 光姫は心の中で祈った。 だがその願いなど叶うはずもなかった。 「あっ!光姫さ〜ん!!」 「優奏ちゃん…!?」 ビクビクしている光姫に声をかけたのは古町優奏だった。 優奏は光姫と同級生の古町和奏の妹で、近くの中学校に通っている。 「おはようございます!」 「おはよ…」 「ん?なんか元気ないですね、何か悩み事でも…?」 優奏は不思議そうに光姫を見つめる。 「(優奏ちゃんに話したら助けてくれるかな…)」 光姫の心の中で淡い期待が生まれる。 〈ブブブブブブ〉 「ひぁぅ!!」 「み、光姫さん!!」 突如としてローターが起動する。 優奏に助けを求めるなというメッセージだろう。 「やっぱり…家に送っていきましょうか?顔も赤いですし…」 〈ブブブブブブ〉 ローターはいまだに震え続けている。 「あはは…ごめんごめん、優奏ちゃんの顔が近くに来てあまりに可愛かったからビックリしちゃっただけだよ」 「ひゃぅ!」 今度は優奏が赤面していた。 〈ブブ…〉 優奏に真実を告げなかったことを確認するとローターは止まった。 「(ふぅ…やっと止まった)」 光姫はほっと胸を撫で下ろす。 ふと前を見やると頰に手をあて、真っ赤に染まった優奏の姿があった。 「…かわいいって言われちゃったよ〜」 「ん?どうかした?」 「いいえ!なんでもありません!」 優奏は先ほどよりも数倍元気になっていた。 「それじゃあ私はこの辺で!」 「うん、またね…」 そう言って二人は別れた。 「(優奏ちゃんを巻き込むわけにはいかない。そして沙希たちを守るためにも…)」 光姫は決心して、学校へ足を進めた。 1時間目 「(やっと着いた……)」 光姫はやっとの思いで昇降口までたどり着いた。 道中、不定期にローターが振動しそのたびに身体をビクッとさせながら登校した。 「(うぅ…周りは人に変に見られてないよね…。)」 光姫は半分泣きそうになりながら下駄箱を開けた。 「ん?」 下駄箱の中にはスマートフォンが入っていた。 ケースも何もつけられていない無機質なスマートフォンが少し不気味に思えた。 〈ピコンッ〉 そのスマホのメッセージアプリが起動する。 光姫はスマホを手に取り、画面を凝視する。 『かなりイキかけていたみたいだが大丈夫か?』 「っ!?」 そのメッセージアプリから光姫宛に文言が届く。 この文面から判断するにメッセージの主はおそらく縄原の手先だろう。 『お願いします…。学校ではローターのスイッチを起動させないで…!』 光姫はすかさずメッセージを送る。 『おぉっとそんな態度をとって良いのかな?』 〈ブブブブブ〉 「ひゃ…!」 ローターが起動する。 光姫は急いで口を塞ぎ周りを確認する。 「(良かった…誰もいない…)」 幸運なことに周りに他の生徒がいなかったことに胸を撫で下ろす。 光姫は急いでメッセージを入力する。 『ごめんなさい。止めてください!』 『分かれば良いんだ』 〈ブブ……〉 「ん…(良かった…)」 『ありがとうございます。』 『以後、このスマホで連絡を取る。肌身離さず持っておくように。』 『はい……。』 改めて学校でも監視されている現実を目の当たりにし、光姫は不安でいっぱいになった。 そんな気持ちを他の人に悟られないように精一杯の表情を作り教室へ向かった。 1時間目は自習だった。 見張りの先生がいないため、生徒たちは各々自由に歩き回りおしゃべりをしながら過ごしていた。 〈ブブブブ〉 「ん…(また震え出してる…)」 真面目な光姫が自習に勤しんでいるときにもローターは無慈悲に起動する。 周りには友人たちが多くいる。 絶対に気付かれるわけにはいかない。 「お、光姫!さっすが優等生は真面目だねぇ」 「さ…沙希」 そんな中、光姫に話しかけてきたのは親友の横河原沙希であった。 「光姫今日調子悪い?なんか顔赤いよ?…あ、もしかして股縄してる?レベル高くなったねぇ~」 「そ、そんなわけないでしょ!ちょっと風邪っぽいだけだから!」 「…ふ~ん(・∀・)ニャニャ」 「沙希もちゃんと自習しなさいよ!(もぅ…なんでこんな時だけ勘が鋭いの!)」 光姫は必死にごまかす。 沙希もからかった程度なので「ごめんごめん」と言いながら自分の席に着いた。 〈ブブブ……〉 「(やっと止まった…)」 安心したのも束の間、次はメッセージアプリが起動する。 『ローターの位置がズレていないか確認しろ。』 『ズレてませんよ…!』 『良いから確認しろ。ちゃんとパンツの中に手を突っ込めよ。』 『そんな…』 『無論、その教室内でやれよ。約束を破りやらなかった場合やトイレでした場合はお前のお友達がどうなるのかは分かっているな。』 『…わかりました。』 友達を守るためにも…。 光姫は意を決してスカートの中へ手を伸ばす。 「(誰も見てないよね…)」 注意深く周りを見ながらパンツの中に手をそっと入れる。 「ん…(えと…これをこうして…)」 ローターをいちばん敏感なところに当たるように調整する。 「(みんながいるところて…こんな…)」 今まで感じたことのない羞恥のなか、光姫はやり遂げた。 ローターは一番敏感なところに当たっている。 『できました。』 『どぉれ、ちゃんと挟めたか確認してやる。』 「(え、ちょっとまっ…!) 〈ブブブブ〉 「(ん!!!)」 光姫のいちばん敏感なところをローターは振動で刺激する。 光姫は唇を噛み、足を擦り合わせながら耐える。 なんとか声を出さずに済んだものの、ローターは振動を続ける。 〈ブブブブブ〉 『ローターに耐えている姿は可愛いな』 『とめて』 光姫はその三文字を討つので精一杯だった。 周りにバレないように必死に身体を固くさせていた。 「ん……」 少し声が漏れ出る。 光姫は急いで口を手で塞ぐ。 「(止まって…止まって…お願い…!)」 〈ブブブ……〉 光姫の願いが通じたのかローターの振動は止まった。 『良い表情を見せてもらった。』 『お願いします。もうやめてください…。』 『残念だがそれはできない。こちらも金をもらって仕事でやっている。手を抜くことはできない。』 『そんな…』 『ほら、そろそろ2時間目だぞ。次は授業もあるから楽しみだな。』 『絶対に許さないから…!』 刻一刻と時間が過ぎていく。 光姫はいつまで耐えることができるのか。 そして、いつになったら解放されるのだろうか。 縛られてもいないのに身体の自由がない光姫の日常はまだまだ続く。 2時間目 「では次の問題を……高浜さんお願いします。」 「はい…。」 今日は日直ということもあり、よく先生に当てられる。 光姫は教壇に上がり黒板に書かれた数学の問題に取り掛かる。 「えっと…」 少しだけ苦手な数学の問題だが、この前沙希に教えてもらった問題と似ていたため少し考えただけで分かった。 チョークを手に取り黒板に向かう。 その時だった。 〈ブブブブ〉 「っ!!」 秘部に忍ばせていたローターが起動する。 声を出さないように片手で口を押さえる。 「どうかしましたか…?」 先生が光姫の異変に気づく。 「い…大丈夫です!」 食い気味に光姫は答えた。 「(周りのみんなにバレたら…)」 クラスを見渡し、光姫の額に冷や汗が流れる。 〈ブブブブブ〉 未だに振動を続けるローターに必死に耐えながらチョークを走らせる。 「ん…と……」 〈ブブブブ〉 「できました…」 光姫はローターの刺激に耐えながら問題を解ききった。 「はい、正解です!よくできましたね!」 光姫は急いで席へと戻る。 〈クチュリ…〉 椅子に座ると自分の下着が少しだけ濡れていることに気づいた。 「(うそ…こんなに…)」 光姫は自分の醜態に恥ずかしくなる。 「(もう嫌だよ…こんなの……)」 光姫の目から一粒の滴が流れ落ちた。 光姫は気づかれないように頬を拭い、手を上げた。 「先生、具合が悪いので保健室に行ってきます。」 先生から許可をもらい、光姫は保健室へと逃げた。 「布団でゆっくり休んでいるのよ。」 保健室では保健の先生がベッドを使う許可をくれた。 いつの間にか光姫のローターは止まっていた。 〈プルルルル〉 「はい…はい…、分かりました。」 保健の先生が何やら電話で会話をしている。 「なにか呼び出しみたい。高浜さん、ゆっくり休んでいるのよ。」 「はい。ありがとうございます。」 保健の先生は急いで職員室へと向かっていった。 光姫は布団の中で静かに目を閉じた。 〈ガラガラ〉 数分もしないうちに保健室の扉が開く。 「早かったですね。」 光姫は上体を起こし目を開ける。 「っ!?」 光姫の瞳に映ったのは保健の先生の姿ではなかった。 「よぉ、元気してたか?」 「どうしてここに…」 そこにいたのは光姫にローターを装着させた男だった。 「まぁ権力者様の力を借りればこんなものよ。」 「縄原ね……。」 「そういうことだな。」 男は縄原の協力によりこの学校へ忍び込み、保健室の先生を職員室へ呼び出したのだ。 「なんの目的で…」 「なぁに、保健室へ逃げたペナルティだ。」 「ペナルティ…、そんなの聞いてない…!」 「オレからの指示なしで勝手に保健室へ来たんだ、そりゃペナルティだろ。」 「そんな…」 男はガサゴソと持ってきたバックの中を漁る。 「縛らせてもらうぞ。」 「ひぃ…」 男は麻縄を取り出し光姫に近づく。 大きな声を出しそうになるものの、人質となっている沙希たちのことが脳裏をよぎる。 「はい…。お願い…します…。」 光姫は大人しく両手を後ろに回し、縄を乞う。 「へへ、やっと自分の立場がわかってきたか」 男はニヤリと笑い光姫の後ろ手に縄をかけていく。 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 「縄がかけられていく感覚はどうだ?」 「良い気分な訳ないでしょ…」 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 「そのくせ自分から『お願いします』とか言ってたけどな」 「それは貴方が沙希たちを人質にしてたからで…!」 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 「ローターがズレないように股縄もしてやるからな」 「ひゃっ…!そんなにキツく…っん!」 「コイツ、感じてやがる」 「誰が…!」 必死に冷静を装っていたがこれまでのローターの振動によって光姫の身体は限界が近かった。 光姫の身体は無残にも茶色い麻縄によってギチギチに縛り上げられていた。 上半身は後手縛りを施され、胸の上下に縄を通されていた。 腕も動かせないようにしっかりと閂を施された。 下半身は腰縄から股縄を通され、股間に食い込みローターを押さえつける。 光姫の身体は縄の締め付けによりさらに敏感になっていた。 「ん…くぅ……」 身体がビクビク震えている。 「感じているところ申し訳ないがルールの説明をしよう。」 「誰が感じて…ん…!」 必死に睨みつける光姫だったが、息を吸うたびに縄も呼吸をして光姫を締め付ける。 「簡単だ、屋上まで行け。そこに縄を解くためのハサミを用意してある。」 「屋上って…ここから…!?」 保健室は一階にある。 屋上へ行くには階を登らなくてはならない。 「そうだ。縄を解いたらポケットに入っているスマホで連絡するんだな。」 「そんな…この格好で学校の中を歩けっていうの…!!」 「おおっと忘れてたぜ。その格好じゃない。」 男のその言葉に光姫は少し安堵する。 だが…その希望は一瞬で砕かれた。 「いや……」 男の手には真っ赤なボールギャグ。 それを見た瞬間に光姫は拒否反応を起こした。 「いや…猿轡まで…やめ…むぐぅ!!」 男は無情にも光姫にボールギャグを咥えさせ頭の後ろでギッチリ留める。 「むぐぁ…」 「さぁゲームスタートだ。早くしないと先生が戻ってくるぞ。」 「むぐぐっ!?」 男にせかされ光姫は急いでベッドから飛び起きる。 「むぐ…(扉も開けにくいよ…)」 後ろ手で必死に扉を開けにかかる。 「もが…が……」 〈ガラガラ〉 「むぐ!(開いた!)」 「お、忘れてたぜ。縛られた状態だとトイレもできないだろうからトイレに入っても良いぞ。」 男のそんな言葉を耳に受け、光姫は屋上へ向けて足を進めた。 2時間目の終了のチャイムが鳴ろうとしていた。 3時間目 「むぐぐぅ…(走りづらいよ…)」 保健室から逃げ出した光姫はその動きづらさに悪戦苦闘していた。 足を早めると股縄が擦れ気持ち悪い。 いや、認めたくはないが気持ち良い感覚が身体の中を走るのだ。 〈キーンコンカーンコン〉 「むぐぅ!?(うそ…授業が終わった…!?)」 2時間目の終了を告げるチャイムが鳴り響く。 「(どうしよう…こんな姿見られでもしたら…!)」 光姫の脳裏に最悪の展開が過ぎる。 学校の中でこんな格好で縛られているのを見られるなんて…。 光姫は必死に辺りを見回す。 「むぐ!(トイレだ!)」 光姫の目線の先には女子トイレ。 光姫は一目散にトイレへと走った。 〈ギィィィ〉 押すタイプのドアのため身体でぶつかりながらトイレの中に入る。 幸い休み時間に入った直後だったため、トイレの中に他の生徒の姿はなかった。 「んぐ…!(はやく隠れないと…!)」 急いで個室に入る。 「ん…!?」 このトイレの鍵はスライド式にロックするタイプのもので、後ろ手に縛られた状態ではギリギリ手が届かない。 「んぐぅ……(誰か来ちゃうよ…。)」 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 必死に腕を動かそうとしてもギッチリと身体に巻きつく麻縄がそれを許さない。 「ん…(そっかちょっと前屈みになれば…)」 〈ギュゥゥ〉 「むぐぁ!(股縄が食い込むぅ…)」 必死に身体を動かすたびに身体中の縄が光姫を締め付ける。 それでも光姫には悩んでいる場合ではなかった。 〈ツカツカ…ツカツカ…〉 「っ!?(あ、足音が…!?)」 トイレに近づいてくる足音。 光姫にはもう自分の身体のことを考える余裕はなかった。 「むぐぅぅ!!!」 〈ギュゥゥ〉 「む…ぐぁ…!!」 〈ガチャリ〉 やっとの思いで鍵をかけることに成功した。 だが… 〈ビクッ…ビクッ…〉 光姫は洋式トイレに座り、身体が痙攣していた。 「んぐ…むぐ…(こんなに…食い込んじゃった…)」 鍵を閉める際に予想以上に股縄が食い込み、光姫の秘部を刺激してしまった。 ローターも強く押し当てられており、不快感が強まる。 ローターの電源が入ってなかったことが不幸中の幸いだった。 「(もう…いや…)」 学校の中で縛られて、麻縄の締め付けで敏感になっている自分に嫌気が差す。 情けない。惨め。変態。 他の人に見られたらどうなるんだろう。 そんな思いだけが光姫の中をぐるぐると巡る。 〈ギィィィ〉 「それでさ光姫が保健室に行っちゃったんだよ〜」 「光姫ちゃんが!?心配だよ…」 トイレに入ってきたのは沙希と友梨だった。 ちょうど光姫のことを話していた。 「(友梨…沙希…)」 扉越しにいる友人たちに想いを馳せる。 扉の向こう側で囚われの身になっていることは想像もできないだろう。 「また変な事件に巻き込まれてなきゃ良いんだけどね…」 「うーん…まぁ光姫ちゃんなら結構ありえるかも…なーんて。」 「……。(二人とも…。)」 今すぐにでも助けを求めたい。 でも助けを求めた瞬間、沙希と友梨も光姫と同じ目に合ってしまう。 そういう脅迫なのだ。 「(私はみんなを助けるために奴隷になるしかない…。)」 光姫はそう自分に言い聞かせ、ギュッとボールギャグを噛んだ。 〈キーンコンカーンコン〉 「あ、時間だ!急がないと!」 「そうだね!」 〈ギィィィ〉 再びチャイムが鳴り、休み時間が終わる。 光姫は誰もいなくなったことを確認するとトイレから立ち上がった。 「(とりあえず今はなんとしてでも屋上に辿り着かないと…!)」 なんとか自分を奮い立たせ、屋上へと足を進めた。 「むぐ…むぐ…(やっと…着いた…)」 光姫は屋上の扉の前までたどり着いた。 というのも、保健室から最寄りの階段を登れば屋上まで行けたのだ。 幸い道中に教室もなく誰にも気づかれることはなかった。 「ん…」 屋上のドアノブを後ろ手で回す。 普段は空いていないはずのドアノブが回った。 〈ギィィィ〉 扉が開き、屋上へと出る。 周囲の人が変に思わないようにドアをきちんと閉める。 「(ハサミは…?)」 あたりを見渡す。 ハサミらしきものは落ちてない。 ファン際まで下を見て歩いて、ふと視線を上げる。 「っ!?」 光姫の目の前には、男の言った通りハサミがあった。 そう…“目の前”に…。 ハサミは縛られた状態では届かない位置でフェンスの金網に括り付けられていた。 「(こんなの…取れないじゃない…)」 〈ブブブブ〉 「むぐぁ!」 狙いすましたタイミングでローターが起動する。 「むぐ…がぁ…!(止まってぇ…)」 光姫は太腿を擦りあわそながら必死に抵抗する。 「んぐ…!(股縄で…固定されてぇ!)」 秘部に直接押し当てられたローターが光姫を襲う。 「むぐ…ぁ(もう…ダメ…)」 光姫はゆっくりと後退し、入ってきたドアを背に座り込む。 〈ブブブブ〉 「ん…(いや…)」 〈ビクッ〉 光姫は必死に猿轡を噛み、太腿を擦り合わせて抵抗をする。 「(解けて…解けてよぉ…)」 非常にもローターは振動を続ける。 「(あ……)」 〈ビクンッ…ビクンッ…〉 光姫が諦めかけたその時だった。 「光姫さん!お待たせしました!」 「っ!?」 気がつくと目の前には優奏の姿があった。 「まずは猿轡を外しますね」 「むぐぁ…ぷはぁ…!」 優奏は手慣れた手つきで光姫の猿轡を外した。 「ダメ…私……助けると…沙希たちが……」 「全て承知済みですよ。」 「え……」 「朝のあった時どうしても気になって…光姫さんの身体に盗聴器を付けさせてもらいました。」 「でも…監視カメラが…」 「大丈夫です。先回りしてちょうどここだけが死角になるように弄っておきましたから」 「あ……ありがとう…」 「ささ、力を抜いてください。縄を解きます。」 「うん…。」 光姫は優奏に身を任せる。 優奏は光姫の縄を解いていった。 「光姫さん…ローターはご自分で…。」 「うん、ちょっとだけ後ろ向いてて。」 「はいっ!」 身体の縄を解き終わり、光姫は自分の秘部に手を伸ばす。 「ん…」 未だに振動を続けるローターを外す。 「取れたよ…!」 「そっち向いても良いですか?」 「うん。」 縄なしで光姫と優奏は向かい合う。 「優奏ちゃん…本当にありがとう…。私もうダメかと…。」 「いえいえ!私は光姫さんを守るために居るんですから、もっと頼ってください!」 「ありがと。それでもよく気づいてくれたね。」 「盗聴器を仕掛けた甲斐がありました!」 「ん?でもどうして盗聴器なんて持ってたの?とっさに取り出せるものじゃないような…」 優奏からドッと汗が吹き出る。 「い、いや…盗聴器は現代のくノ一には必須のアイテムなんですよ〜」 「へぇ、時代に合わせてるんだ!」 「そ、そうです!」 「あ…監視カメラで私たちの会話が聞こえてるってことはないのかな?」 「むふふ、大丈夫です!このタイプの監視カメラは音声は録音できません!」 「カメラにも詳しいの?」 「え、いや…よく使うので!」 「使う?」 優奏の顔はだんだん青くなっていく。 「えと…監視…そう、縄原を見張るために使うんですよ!」 「なるほど〜現代のくノ一はハイテクなんだね!」 優奏はホッと胸を撫で下ろした。 光姫と優奏の間に平和な時が流れる。 その時間も長くは続かなかった。 「それじゃ、もう一回私を縛って!」 「へ……?」 光姫から発せられたのは、驚くべき一言だった。 再び縄をかけて欲しい。 優奏には理解できなかった。 「ごめん…。せっかく助けてもらったけど、沙希たちを助けるには私が縛られてあの男の奴隷で居るしかないの…。」 「でも…」 「沙希たちのことを狙っている仲間については何ひとつ情報がないでしょ?」 「はい……。」 盗聴器を通じて聴いていただけの優奏は敵の全貌を掴めずにいた。 このまま光姫が助かっても沙希たちを助けることができない。 そのことを光姫が一番理解していた。 「お願い…!」 光姫は優奏に頭を下げた。 「分かりました…。必ず皆さんを救います…!」 「ありがとう…優奏ちゃん。」 「あ、そうだ!」 「ん?」 優奏は制服のポケットの中からとあるものを取り出した。 「コレをローターに付けてください。少しだけですが振動を弱めてくれる忍びグッズです!」 「へぇ、こんなのがあるんだね」 「はい!付けたものと付けないのでは天と地の差があるのでオススメです!」 「ってことは…優奏ちゃんは試したことあるの?」 「え、と…『忍び通販』でそういうレビューがありました!」 「うーん…現代の忍者は通販もしてるんだ!」 光姫は現代のくノ一事情に感心する。 「あはは…そうですね…。」 自分がついた嘘に必死に謝る優奏。 光姫はロータを手に持ちもじもじしている。 「後ろ向きますね。」 優奏は後ろを向き、光姫は優奏からもらったものをローターに取り付けてから秘部に入れる。 「ん……、ほんとだ、さっきより全然大丈夫だよ。」 「これくらいしかできませんが…なんとか頑張ってください。」 「ありがとね、優奏ちゃん。」 光姫は再び優奏にお礼を言う。 「光姫さんのことはお姉ちゃんにお願いしておきます。私は沙希さんたちを狙う仲間たちの存在を明らかにして見せます。」 「うん…。お願い。」 「それと縛られた状態でもあのハサミが取れるように留めている金具も弱くしておきますね。光姫さんが金網にタックルすれば取れるくらいに。」 「至れり尽くせりだね。」 「それでは…」 優奏は一度解いた縄を片手に光姫に近づく。 「光姫さん…。」 「うん。優奏ちゃん…縛ってちょうだい…。」 光姫は大人しく両手を後ろに組んで優奏に告げる。 友人を守るために再び縄を身体に受ける光姫。 その瞳は強い信念の色が宿っていた。 4時間目 「はぁ…はぁ…光姫さんを縛っちゃったよぉ」 再び全身を拘束された光姫に背を向ける形で優奏は胸の心拍を抑える。 頰に手を当てるととても熱い。 憧れの先輩を自分の手で縛ってしまった。 悔しいはずなのに縛りを施すなかで心のどこかでおかしな感情が増大していった。 「ん…!」 「はっ!光姫さん大丈夫ですか!?」 「うん、ちょっと股縄が食い込んだだけだよ。ローターも優奏ちゃんの道具のおかげでだいぶ楽になったよ。」 「でも…そんな身体で…」 光姫の身体は麻縄によってギッチリと縛られていた。 犯人にバレないように先ほどまでと同じ縛りを施してある。 「あはは、大丈夫だよ。全然辛くないよ」 「そ、そうですか…」 「それにしても優奏ちゃんは縛るのも上手なんだね」 「一応捕縛術は練習していますからね」 「すごいね、くノ一はなんでもできちゃうのね」 「えーっと…まぁ…私はなんとかできますけど……。」 「あー和奏ね…。」 「はい…。お姉ちゃんはちょっと緊張すると手が動かなくなるというか……。」 「ま、まぁ和奏には和奏なりの良いところはあるし…」 「そう言っていただけると嬉しいです。4時間目からはお姉ちゃんが光姫さんの護衛をするので…。」 「ありがとね。」 「では、私は沙希さんたちの護衛に移ります。」 「うん。」 「頑張ってください…!」 「むぐ……。」 優奏は最後に光姫にボールギャグを施すと屋上から飛び降りるように去っていった。 再び屋上に取り残された光姫。 身体は縛られて股縄まで施されている。 そしてこの屋上はカメラで監視されているため、縄を解くには犯人が用意したハサミを手に入れなければならない。 目の前のフェンスにはハサミがくくり付けられている。先ほど優奏が固定部を緩める細工をしたとかで体当たりすれば外れる仕組みになっていた。 「むぐぅ(やるしかないよね…)」 光姫は立ち上がりフェンスに向かって突撃した。 〈ガシャン〉 「むぐぐ!(落ちた!)」 ハサミを後ろ手で拾い上げ縄抜けを試みる。 「んぐ…」 〈ギリギリ…ギリ…〉 「むぁ…!(難しい…)」 〈ギリ…ギリギリ…〉 「ん…ぁ」 〈ギリギリ…ギリギリ…〉 「んふ……」 〈ギリ…ギリギリ……〉 「むふぅ…」 〈ブチィ〉 「むぐぐ!(解けた!)」 光姫は手首の縄を切ると身体を拘束する縄を解いた。 「ぷはぁ…」 ボールギャグも外す。 数分付けていただけなのに涎でいっぱいだった。 「うそ…こんなに…」 〈ピロリン〉 男から渡されていたスマホが鳴る。 『それほど気持ち良かったってことだろ』 「!?」 スマホから男からのメッセージが送られてきた。 『縄抜けできました…。』 光姫は事前の指示通りに縄抜けできたことを男に伝える。 「意外と遅かったな」 光姫の背後から声が聞こえる。 振り返るとそこには光姫を縛って脅迫した男の姿があった。 「監視カメラで縄抜けする姿を見てたってことですか…。」 「まぁな、縄に悶える姿は滑稽だったぞ」 「っ……」 どうやら優奏のことに男は気づいていないようだった。 「ご褒美としてローターは止めてやるよ」 〈カチッ〉 男はポケットから取り出したスイッチをいじる。 「(あ…そうか優奏ちゃんのおかげでローターの振動が伝わりづらくなってたんだ…!)」 「なんだその目は?」 光姫は男を睨みつける。 「私のことを縛って…こんなことして……」 「ふはは、どうした?今になって自分の恥ずかしさに気づいたのか?」 「っ…誰が!」 「おぉっと歯向かうとこうだぞ」 〈カチッ〉 男はローターのスイッチを入れる。 〈ブィィィィィン〉 徐々に振動の強さを上げていく。 「へ…?」 光姫は間の抜けた声を出してしまう。 「強がっているのか、よし、もっと強くしてやろう」 「(そうか!優奏ちゃんの道具のおかげで振動が伝わりづらくなってるのね…!でも…怪しまれるとダメだし……。仕方ない…!)」 「ぁん…!」 光姫はローターに感じているフリをすることにした。 「そうだ、我慢せず感じで苦しむが良い」 「ひゃっ…!ん…とめてぇ……!」 光姫は必死に身体をクネクネさせて感じているように見せる。 「ん……止まってぇ…」 光姫は下半身に手を伸ばそうとするものの… 「おぉっとローターを弄るのは禁止だ。せいぜい必死に耐えることだな。」 「ひゃぁ!ん…身体がぁ…」 演技とは思えないほど光姫の演技は上手かった。 本当に感じているような演技だ。 頬も紅潮し、心なしか吐息まで色っぽく見えた。 「オレに歯向かった罰だ。昼までローターは止めないからな。」 「ん…そんな…ひゃぅ…」 「これも付けてもらうぞ」 男は手錠を2つ取り出し、それを光姫の両手につける。 〈ガチャリ〉 そしてその手錠をフェンスに取り付ける。 〈ガチャリ〉 光姫はバンザイするように拘束されてしまった。 「ん…これは…」 「これで手も使えないだろ。せいぜいオレの目の前で悶え続けることだな。」 「ひゃん…!(この演技をずっと…うぅ…これじゃまるで変態さんだよ…。)」 〈ブィィィィィン〉 「ほらほらもっと強くできるんだぞ〜」 「ん…ぁ…とめてぇ……。」 光姫は必死に太腿を擦り合わせる演技をすることによって感じているように見せる。 こうして4時間目は光姫が必死にローターに感じる演技をすることによって過ぎていった。 光姫にとっては今日の中で一番楽な時間ではあった。 しかし自分がこの手の演技が上手いことを知り、少しだけ自分に失望した光姫であった。 昼休み 「ぁ……ん…!」 ローターで感じている演技をし始めて数十分が過ぎようとしていた。 「(流石に疲れてきた…。そろそろチャイムが鳴る頃だと思うけど…)」 男の前で演技を続けるのも楽ではない。自分の恥ずかしい声を見知らぬ男に聞かれているというだけで精神的に辛いのだ。 〈ブィィィィィン〉 「ん…ぁぁ!!」 それでも男に感づかれないように必死に身体を捩らせる。 「どうだ、学校でローター責めにあう気分は?」 「悪趣味…」 「まぁまぁそう睨むな。そろそろ4時間目も終わりだろう。」 「く…」 男は腕時計に目を落としながら告げた。 間も無くして授業終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。 〈キーンコンカーンコン〉 「よし、ローターの授業はこれまでだ」 男はまるで教師のように光姫に告げる。 「なにが授業よ…!」 「ローターがどれほど気持ち良いものか分かっただろ?」 「そんなもの…」 男に感づかれないように必死に身体を震えさせ、息も荒く吐き出す。 感じている演技というのも難しいものだ。光姫は心の中でそう思った。 「まぁ良い、昼休みの間はローターを止めてやる。」 〈カチッ〉 男は手に持ったスイッチでローターを止めた。 そしてそのまま手錠の鍵で光姫の両手の拘束も解いた。 「手を前に差し出せ」 男は淡々と命じる。 「また…ですか……」 光姫は男にそう言いつつも素直に両手を男に差し出す。 「だいぶ従順になってきたじゃねーか」 「貴方が人質なんてとるからでしょ…!卑怯者…!」 「端から見ればお前は自分から拘束されるド変態に変わりないぞ」 「っ…!!」 光姫は自分を客観的に見つめ、心の底から羞恥の感情が湧き上がるのを感じた。 学校の屋上で自ら両手を差し出し拘束を待つ女子高生。 そんな変態に自分がなっていると思うと…。 「(これじゃ沙希のことも笑えないや…)」 〈ガチャリ〉 男は無抵抗の光姫に手錠を嵌める。 「手錠の拘束…」 〈ガチャガチャ!〉 「ん…!」 〈ガチャガチャ!〉 「無駄だ。おもちゃじゃないんだ。鍵がなければ取れないぞ」 「くそ…」 鉄製の手錠は女の子の力ではどうすることもできなかった。 冷たく重い手錠が少女の両手を束ねている。 「まぁ焦るな。何度も言うがお前をとって食うことが目的ではないから安心しろ。」 「安心して欲しいなら拘束なんてしないでください!」 「すまんな、拘束は上からの指示だ。調教もな」 「縄原からの…」 光姫を調教して古町姉妹に絶望を与えようとする作戦なのだろう。 「私は絶対に屈したりしません…!!」 「いつまで耐えられるか見ものだよ。オレに縋り付くように拘束を乞うお前を早く見たいもんだ」 男はニヤリと笑うと次の調教への準備を始めた。 「ほら昼メシだ」 男はペット用のお皿にお水とナポリタンを盛り付け光姫の前に差し出した。 「手錠は…」 「無論、付けたままだ。」 「どうやって食べれば。。」 「犬用の皿に盛っているんだから犬のように食え」 「そんな…」 「ちなみに完食できなかった場合もお前のお友達に危害が加えられるからな」 「分かりました……。」 光姫はゆっくりとお皿に顔を近づける。 「はむ…ぁむ……。」 光姫は犬のようにナポリタンに貪りついた。 「はむ…はむ…あぐ…」 美味しいナポリタンのはずが全く味を感じなかった。 早く食べ終わりたい、惨めな姿を見られたくない、そんな気持ちだけが光姫の中をぐるぐると回っていた。 「もむ…まぐ…あぐ…」 自分の惨めさに涙が溢れそうになる。 でも…。 光姫の中には希望があった。 優奏、和奏がきっと男たちを捕まえてくれる。 そんなわずかな希望を胸に秘め、光姫はナポリタンを食らった。 〈ペロペロ…〉 塩辛い味付けだったためにやけにお水がすすむ。 もちろん犬のように舌をうまく使ってお水を飲んでいた。 〈ペロペロ…〉 「(舌で飲むのって難しいのね…)」 「まるで犬だな、わはは」 男は大きく笑う。 光姫は男のことなど気にしない。 〈ペロペロ…〉 「ご馳走様でした」 光姫は時間内に食事を終えることができた。 「よし、全部食ったな」 男はお皿を片付ける。 そして光姫の手錠を外した。 〈ガチャリ〉 手錠を外すとともに男は麻縄を拾い上げる。 「どうぞ…」 光姫は両手を後ろに組んで縛りを待つ。 「そう焦るな。午後からは授業に復帰してもらう。」 「本当ですか…!」 「ただし、股縄は施すぞ」 「え…でもローターもあるし…いらないんじゃ…」 「ダメだ。トイレもできないようにキツく縛ってやるからな。」 「うぅ…」 「分かったならスカートをめくり上げろ。」 男は光姫に命じる。 光姫はギュウっとスカートを握りしめる。 「ほらどうした、早くしろ」 「分かってるよ…」 光姫はゆっくりとスカートをめくり上げる。 引き締まった白い太腿、そして淡い黄緑色の下着が丸見えになった。 「そのままだぞ。」 男は光姫の腰に麻縄を巻き付け、股縄の準備を始める。 光姫はスカートをめくり赤面しながら男の縛っていく姿を見守ることしかできない。 男は縄尻を股間に通すと思いっきり引っ張り上げた。 〈ギュゥゥ!〉 「んん!!」 「ローターも一緒に食い込ませてやるからな」 〈ギュゥゥ〉 股間に縄が食い込む。 お尻の形がパンツの上からでも分かるくらい縄を食い込ませる。 「ぁん…」 もちろんその刺激は光姫に伝わる。 「よしできた」 男は後ろで縄を止め、股縄を完成させた。 光姫はめくっていたスカートをもとに戻す。 「教室に行って良いぞ」 男はぶっきらぼうに光姫に告げる。 「くぅ…ん…」 少し身体を動かすだけで股縄が擦れる。 「せいぜい感づかれないようにするんだな。変態さんよ。」 「変態は…ぁ…貴方でしょ…ぁん!」 「それとトイレも入室禁止だからな」 光姫はその男の言葉を聞くと屋上から出ていった。 歩くたび、もっと言えば身体が動くたびに擦れる股縄を施された光姫の午後の時間が幕を開けた。


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