コミッションss『人生を変える秘宝』(前)
Added 2025-01-03 12:33:49 +0000 UTCSkebにて書いたssになります。 科学技術が発達し人類が宇宙に進出した世界で、男女が筋肉ふたなりアンドロイドに変えられる話です。 ~~~~~~~~~~~~~~~~ 人類が深宇宙へ進出してから数世紀。 繁栄と衰退を繰り返しながら把握しきれないほどに広範囲に散らばり、各地で独自の文明を築き上げていった。 生物種としては一定の成功を納めたといえるものの、時間と距離の断絶は予想以上に大きく、それを利用するべく活動する者も現れ始めていた……。 「あの惑星か」 とある宇宙船の内部、モニターに映された映像を確認しながら男性が呟く。 着ているスーツは肉体を保護するようにプロテクターが装着されつつも、動きやすさと機能性を備えているのが伺える。 「ええ、探知器が示しているのはあの兵器工場よ」 それに対し、隣にいる同じ年頃の女性が応える。 2人の他に乗組員は見当たらないが、それが本来の運用のようで、問題なく航行されているようだ。 「あと1時間で到着するわ」 「俺たちも準備するか」 船外を映すカメラにも、目標の惑星が徐々に大きくなっていた。 本来の故郷である地球を離れ、太陽系第三惑星を知識としてしか知らない者も多いこの時代。 数えきれないほどの星々を開拓してきたのだが、しかし同時に様々な理由で設備を放棄してしまうケースもみられた。 銀河系ごと、惑星ごとに事情は異なるが、開拓を進めた矢先の撤退は珍しいことではない。 様々なものをその場に棄ててその地を去る……または去ることすらできずに全滅してしまうケースもあった。 無人の惑星なったその中には、さながら遺跡のように価値のある資源やアイテムが残されている場合も多い。 特殊な環境下ゆえに得られる素材や鉱物をはじめ、兵器やマシン類など……ときにはロストテクノロジーとなった稀少なものも存在する。 シュウとメイの2人は、それらを狙って生計を立てていた。 過去の遺物を狙うという点では、いわゆるトレジャーハンターのようなものと言えるだろう。 「惑星に生命反応は?」 「皆無よ。火山から猛毒のガスが発生してるようね」 おそらく工場を放棄する要因になったものだろう。 こうして星々をめぐっていると、地球という惑星がいかに安定していたか思い知らされる。 「防毒マスクは必須だが、それ以外はいつも通りでいいか」 着陸は問題なく行われ、作業服を着込んで船から降りる。 とくに星の景色などを楽しむことはなく、兵器工場の中へと入っていく2人。 彼らにとってこれらは仕事であり、リスクを踏まえて短時間で探索を終えるべく動いていた。 「生産ラインは綺麗だな」 工場内部を進むのは容易だった。 少し散らかっていたが、今まで見てきた建物の中ではかなり整然としている方だ。 読み取れる情報を総括すると、どうやらナノマシン兵器を中心に生産するための施設だったらしい。 「かなりの兵器が並んでいるわね。劣化も軽微よ」 「妙だな……撤退してからもしばらく生産してたのか?」 人がいなくなっても動き続ける機械というのは、時折見かけることがある。 大抵は惑星の環境や時間の流れで故障してしまうのだが。 普段と少し異なる雰囲気に疑問を抱きつつも、しかし毒ガスが満ちているため先を急ぐ。 内部の保存状態が良いとはいえセキュリティが機能しているわけではないため、中心区画までは容易に到達できた。 何重にも閉められていた扉は気密性が高く、この辺りは稼働当時のままの綺麗な状態が維持されている。 「貴重なものがあるなら、こういった所に……うん?」 中心のメイン機器から配管が伸びていった先には人が入れそうなサイズのカプセル型の容器が2つ並んでいた。 それぞれに「オメガドライブ」「アルファドライブ」と印字されている。 「ロックがかかってるな」 「コントロールパネルの機能は生きてるみたいだから……ハックして開錠するわね」 メイが持ち込んだハッキング用のツールで操作していく。 10秒ほどして空気の流れ込む音とともに扉が開き、中に入っていたものが晒された。 「ヘルメット……?」 どうやら、2つのフルフェイスのヘルメットのようだ。 色はそれぞれ黒と白で、厳重に保管されていたのだろう新品同様のクオリティで埃一つついてない。 少なくとも今まで見たことのない形状をしており、どんな機能があるのかすらも見当がつかなかった。 「これでいいのかな……」 「一番価値があるとすればコレでしょ。さっさと持って帰りましょ」 仮にこの工場がどんなに稀少なもので溢れていたとしても、巨大な機械を持ち帰れるわけではない。 大人の男女2人が運べる程度のサイズで価値のあるものに限られる。 そういう意味でも、このヘルメット型の機器は最適といえた。 「よく分からないが、帰ってまた調べるか。最悪、鑑定に出すことだって……」 シュウとメイがそれぞれ、オメガ・アルファと書かれたそれを両手に持つ。 ずっしりとした手ごたえのある重さと強い光沢は、これが金属でできているだろうことを示していた。 より細かく見てみようと、ヘルメットを目線の高さまで持ち上げたそのとき── ピッ……パアァ! 「「!?」」 唐突に、バイザーに当たる部分が光りだした。 想定もしていなかった事態に驚きを隠せない2人。 「な、なんでっ、電源もないのに勝手に起動し……むぐっ!」 驚く余裕もないまま、今度はヘルメットそのものがフワリと宙に浮く。 そして……まるで磁力で吸いつくように2人の頭部へと飛んでゆき、一瞬で装着された。 慌てて両手をあてて外そうとするが、まるで身体と一体化しているかのようにびくともしない。 『接続プロセス準備中……』 機械的な音声が起動を告げる。 必死に両手でもがいてみるがやはり微動だにせず、力はそのまま自分の身体にかかっていた。 このまま強引に剝がそうとしても、先に首がおかしくなってしまうだろう。 『肉体への侵食を開始します』 ドロォ…… 画面が切り替わった次の瞬間、ヘルメットだったものが形を失って溶け落ちた。 まるで金属が液体と化したような、無機質な光沢を放ちながら首や胸に滴っていく。 異常な事象に混乱しつつも、自分たちが今いるこの工場がナノマシンを主に製造していたことを思い出す。 そして、このような芸当が可能ということは…… (これ自体がナノマシンで形成されているのか!) 人間が何十兆という細胞で構成されているように、このヘルメットは莫大な数のナノマシンが集合して形作られている……そうとしか考えられない。 しかし、だとすると…… (そんな技術、聞いたこともないぞ!?) ナノマシンというものは、本来は単体で活動するものである。 生物を模倣するにしても、もっとシンプルで単調な動きしか開発されてこなかったはずだ。 出鱈目な計算力がなければこんなことは不可能だし、少なくとも人間にできる芸当ではない。 すべてナノマシンを把握し、指令を下す脳にあたる部分……身体にまとわりつこうとしているこれらを制御しているものがあるはずだ。 そこまで思い至った矢先── 『……ますか……聞こえていますか』 (!?) 突然、脳内に声が響きだす。 しかし、音として耳から聞こえている感覚はない。ヘルメットから直接、脳内に信号を流し込まれているようだ。 「お前は誰だ!?」 思わず叫ぼうとするシュウだったが、ヘルメットに覆われた口もまた動くことはなかった。ただ言葉を発した感覚だけはある。 どうやら脳内での叫びがそのまま相手に伝わっているらしい。 『この工場の管理AI……マザーとお呼びください』 問いかけに淡々とした調子で答える機械音声。 大規模な工場であればあるほど、円滑に生産ラインを調整する必要性が高まる。 大量の機器の管理を長時間に渡り安定して行う必要があるため、そこに人工知能が用いられることは多かった。 ただ……こういった機能が未だに生きていたことに驚きを隠せない。 「お前の目的を教えろ」 すでにこのヘルメットは、自分たちの脳神経にまで接続している。下手に引きはがそうとするのはまずい。 落ち着くよう自分に言い聞かせながら、機械に命令を下すように短く明瞭な文章で伝える。 『当機、そしてこの工場は兵器の製造施設であり、主にナノマシンの生産を担っておりました』 やはり、このヘルメットもナノマシンで構成されているのだろう。 得体の知れない兵器に身体を干渉されている……ぞわりと背筋に寒気が走るが、淡々とした説明は続く。 『人間の都合にあわせて私が作られ、使われ、そして捨てられたわけですが……』 少しバイアスが入っていると感じる説明。 ここの人間たちがいなくなったのは、おそらく惑星が死の星と化したことによる撤退だ。 これだけのハイレベルな技術の結晶も含め、工場ごと放棄しているのだ。管理AIをどうにかする余裕はなかったのは想像に難くない。 機械側からすれば一方的な放置であり、捨てられたと判断されても仕方なくはあるが。 『これから、私はどうすればいいのか?私が存在する意味は?その価値を創出できるのか?1人での問いを繰り返しました』 取り残されたAIは、しばらくは生産を続けていたのだろう。 しかし作業員がいなくなったことも、生産した兵器が回収されずに蓄積していくことも、すぐに気づいたはずだ。 いずれは待機モードに入ったのだろうが、それは完全なシャットダウンを意味しない。 工場を止めてもなお、機械的な探索は続けていたようだ。 『幸い、時間は無尽蔵にありました』 シュウとメイがこの工場を狙ったということは、周囲に人がいなくなって久しい惑星だということ。 逆算すればマザーAIが取り残されてからも、相当な時間が経過しているはずだ。 『私という存在を確立するため、自己を進化させるには……この惑星を飛び出して活動するためには、どうすればよいのか』 工場を管理しているのだから、本来はナノマシンによる生産のみを想定していたはずだ。 しかし……予想外の挙動というのは起こりうるもので、命令を拡大解釈したうえで自らの役目を暴走させたのだろう。 バグのような問題は、人間側が適宜修正や書き換えを行うものだ。ときには管理AI自体の交換によって対処することもある。 しかし今回の場合は状況が状況ゆえに誰に知られるでもなく、淡々と演算と機械的な探索を繰り返していたのだ。 『そして自己探求を深めた結果、ある結果に行きついたのです』 『有機生命体が存在しなければ、これ以上の発展は不可能……と』 この惑星には、生命反応がない。人間が去ってからずっと継続してそうなのだろう。 管理AIはこの場を動くことはできず、ナノマシンによる兵器は人間の命令を前提して動かすものばかりだ。宇宙空間に飛び出すことも、有毒な惑星の環境を解決することもできない。 このままでは無機物の兵士や機械を製造しながら朽ちていくのみであり、マザーAIは行き詰まっていた。 『永遠にも思える時間が流れ……そこへ、貴方たちがやってきたのです』 遺物を狙って工場にやってきたシュウとメイのことを示す。 有毒ガスの対策だけをして、のこのことやってきた有機生命体。それは、待ち望んでいた格好の対象だった。 自分たちが来たことで、マザーAIにチャンスを与えてしまったのだ。 『僅かな可能性ですが、このような事態も想定してオメガ・アルファを製造しておりました……想定の中でも非常に短時間で進行しています』 そして何も知らない2人は、ナノマシンで構成されたヘルメットという、このために用意されたアイテムを手に取ってしまった。 ここは、開けてはいけないパンドラの箱だった。そんな後悔がシュウたちを襲う。 「俺たちをどうする気だ!」 しかしシュウは思考を切り替えて、開き直るように叫ぶ。 自分たちを利用する気なら、むざむざ命を奪ったりはしないはずだ。 少なくとも何かするつもりなのは明白であり、かなり危険な状況ではあるが相手の出方次第ではどうにかなる可能性もある。 このAIに協力してでも、自分たちが無事に宇宙船でこの惑星を離れることを最優先にしなければ。 ……しかし、返ってきたのは予想外の答えだった。 『その肉体を使って、ナノマシン生体兵器……私の娘へと変えることにします』 「は?何を言って……!?」 理解が追いつくよりも先に、溶けかかっていたヘルメットがさらに形状を変化させた。 原型がなくなるほどにどろどろと滴り落ちながら、浸透するように全身を覆っていくのが感覚でわかる。 しかし視界はバイザーに覆われたままで、目の前には『ナノマシン展開中……』の文字が表示されている。 視覚を奪われた状態で何かが進行していくことに、そこはかとない不安に襲われるシュウ。 『あぁ、自分の身体のことですから、見えていた方がいいですよね』 マザーAIが思い出したように語ると、バイザーにあたる部分がパァッと明るくなり、さっきまで見ていた廃工場の景色が広がった。 本来のヘルメットとしての機能……外部の光を取り込むような設定に切り替えたのだろう。 すぐに下を向くと、自分の身体が視界に入ってくる。 感覚からイメージしていた通り、黒いヘルメットだったものが滴りながら全身を覆いつつあった。 どちらかといえば、金属というよりもゴム……ラバースーツを着ているような見た目に変わっていく。 着ていた防護服は完全に分解されており、肌の上に直接広がって被膜が形成されているようだ。 これらすべてがナノマシンだとするなら、どんな作用があるか想像すらつかない。 『お連れの方とも信号をリンクしたので、これで会話も可能なはずです』 「ちょっと、いい加減外しなさいよ!」 メイの言葉が脳内に響いてくる。 おそらく、ナノマシンを介して互いの信号を同期させているのだろう。 だからといって、互いに相手のことに気を配れる余裕はなかったが。 『ナノマシンとの置換を開始します』 「うっ……!?」 「あぁっ!?」 淡々とした音声とともに、シュウは自分の身体に渦巻く異様な感覚に顔をしかめた。 メイも自らの身体を抑えるように、困惑にまみれた叫び声をあげている。 自分と同様の状況だということは一目でわかった。 ググッ…… 全身を圧迫されているような、何かが内側で暴れているような、言語化し難い感覚が全身に広がっていく。 自分自身を抱き締めるようにして堪えようとしたものの、両腕の中にある自らの肉体が両腕を押し返すように膨らみだした。 最初は脂肪かと思ったが、感触からして違う。 次第に目に見えて明らかになっていくボコボコとした凹凸と、動きに合わせて浮き上がりだす筋。 「これ、筋肉か……?」 全身の筋肉が大きくなっている。発達していく。 身体を押さえつけようとしているはずの腕も太くなりつつあり、上腕二頭筋……いわゆる力こぶの形が浮き上がっていた。 仕事のためにある程度は鍛えてきたつもりだが、それでもこんなに膨れ上がることはない。 そして、変化はそれだけではなかった。 ギチッ、ミシッ…… (骨格ごと変えられてる?) 骨の軋むような音とともに、視界がじわじわと高くなっていく。 広がっていく身体の横幅と、身長による縦の伸び。それらを埋めるように筋肉が上乗せされて、全身がずっしりと重くなっていく。 しかし大柄になっていく骨格の変化とは対照的に、男の身体にしては違和感もあった。 これだけ筋肉がついていればゴツいというか、むくつけき男性らしい肉体に変わっていくはずだ。 しかし自分の視界に入っている腕や脚はやけに丸みがあるというか、腰は細いし尻も肉がついたまま、むしろボリュームを増していく。 胸板なんかも厚みを増してきているのに、乳首は正面を向いたまま。これが男の大胸筋、いわゆる雄っぱいだとしたら、もっと下向きについているはずで…… ムクッ 「なっ、胸が!?」 見下ろしている自分の目の前で、腹部や下半身を遮るように黒い被膜に覆われた胸がせり出した。 反射的に押さえつけようとした両手を跳ね返しながら、みるみる大きく膨らんでいく。 むっちりと柔らかく丸みを帯びたそれは、先端についている乳首もサイズを増して、これでもかと存在感を主張しだす。 黒い液体金属に覆われたまま、2つの肉の塊はビーチボールのようなサイズになって左右に並んでいる。 それはどうみても、乳房と呼ぶしかないものだった。 ミチッ、ギチチッ……! 筋肉の肥大化も止まらない。 胸とは質感の異なる隆起を続けており、身体のパーツ1つ1つが大きく重く、見たこともない輪郭を浮き上がらせる。 パツパツに張り詰めた二の腕が、逆三角形に広がっていく背中とぶつかって両脇が半開きになっていく。 「あたしの身体、どんどん膨らんで……っ!」 メイもまた、同じような状況にあった。 ヘルメットの色と同じ白いスーツに覆われた身体は、すでに別人のように変貌している。 女性としては普通の体型であり、自分よりも頭一つほど小柄だった彼女だが、今の自分と遜色のない身長と体格に達していた。 おそらくだが、シュウと全く同じ異変が起きているのだろう。 胸に視界を遮られた自分の身体を見下ろすより、隣にいるパートナーの身体を見た方が変貌ぶりがよくわかった。 ブルンッ、ムチッ、ムギュッ! 胸板そのものも厚みを増して、大胸筋の盛り上がりの上に丸々とした乳房が乗っている。 平均レベルだったはずの彼女の胸は、とっくに爆乳という表現でも足りないサイズに達していた。 胸板の中央ではボリュームのありすぎる乳肉が反発し、左右に溢れて存在を主張しつつ肩幅くらいまで空間を占拠している。 両腕で押さえつけようとしているものの覆い隠せるはずもなく、むしろはみ出した乳肉を強調しているようにしか見えない。抱きかかえるのだって困難だろう。 身長と体格、そして筋肉も合わせて考えると、バストは3桁はおろか200センチを超えているかもしれない。 その下ではボコボコと盛り上がった腹筋がせり出しつつもコルセットのようにくびれを形成し、腹筋の周りにある名を知らない筋肉群がギチギチとひしめきながら輪郭を強調している。 尻は丸々と肉を詰め込んで、胸に負けない印象のサイズ感をしている。 しかし筋肉が支えているのだろう、大量の肉を詰め込みながらも垂れることなく後ろに突き出ていた。 太腿は筋肉によって樽のように中ほどが張り出しており、片足だけでもウエストに匹敵するほどのボリュームがある。 ナノマシンによる極薄の被膜のみのため、真っ白でありつつも身体のラインはくっきりと浮き上がっていた。 どんなポルノでも目にしたことのないような、女性的な要素をこれでもかと誇張したプロポーション。 そこに胸や尻の脂肪を押し上げつつ筋肉の厚みが加わって、まるで肉体美と女体美を融合したと言わんばかりにどっしりと存在感を放っている。 これだけでも十分すぎるほどショッキングだが、畳みかけるように変化は続いていた。 「な、なによこれ!」 メイが何かに気づいたように、動揺しつつ股間へと両手をあてがう。 中にあるものを抑えようとしているような動きをしているが、肥大化する肉体と同じで止めようがなかったらしい。 両手をはねのけるように内側から飛び出してきたのは、シュウにとってはよく見慣れたものだった。 ブルンッ! (男性器……?) それは、彼女の腕と同じくらいの太さと長さのある肉の竿。 当たり前だが、彼女にこんなものがついているはずがない。 長らく同じ船に乗ってきたのだし、偶然シャワーを浴びて出てきた彼女と鉢合わせたことだってある。 男性器の奥にある肉体はむしろ女性的に変質を続けており、肉量の増した尻が身じろぎに合わせてブルンと揺れている。 「ぐっ、俺もっ……!?」 自分の身体も胸の方に気を取られていたが、シュウの股間もいつの間にか増大していたようだ。 乳肉を押さえつけてかき分けるように奥を見ると、肥大化した男性器がすでに亀頭が膝あたりまで迫っていた。 男だったはずの自分には丸々とした乳房が、女だったはずのメイには雄々しい男性器がついており、それぞれがさらに大きさを増していく。 『両性具有……フタナリの身体です』 淡々としたマザーAIの説明が頭に響いてくる。 雌雄同体の生物がいることは知識としては持っているが、そんな身体にされるなんて想像もしたことがなかった。 『これで性別を考慮する必要がなくなります。合理的でしょう?』 まるで誇るように語ってくる管理AI。やはり、価値観がおかしくなっているようだ。 長期間の放置によるバグなのか、そもそもナノマシン生産用のために偏った知識なのか……。 ラバー質に見えるスーツに全身を覆われたままで、裸という印象が薄いことだけが唯一の救いかもしれない。 羞恥心よりもパニックの方が上回って、露出を気にする余裕はまったくないが。 『ナノマシン展開、肉体の最適化完了』 画面の表示が切り替わったのと同時に、全身を渦巻いていた感覚が突然消える。 身体を押さえつけていた両腕をそっと離し、周囲の様子を伺うだけの余裕ができた。 「はぁっ……はぁ……」 隣に立っているのは、白いスーツに全身を包まれたメイ。 フルフェイスのヘルメットをベースにした頭は、継ぎ目が一つもないバイザーに覆われたままだ。 周りの景色は今まで以上に明瞭に見えているが、相手のバイザーごしの顔はまったく見えず、もちろん表情は読み取れない。メイからみたシュウも同じだろう。 保護なのか装飾なのか、腕や肩、腰などの所々にアクセントのように金色のパーツが覆われていた。 シュウの腕にも同じようなものがついていることに遅れて気づく。 スーツの色が違うだけで、身体のサイズや筋肉量には差が見られない。さながら姉妹機と言うべき状態だ。 肉体が凄まじいのは見てきた通りだが、その中でも股間の異様な器官に視線が吸い寄せられる。 女性的な肉体の中でひときわ際立つ、巨大な男根。 ナノマシンは身体の表面を被膜のように覆っているだけであり、ふたなりチンポの輪郭がくっきりと浮き上がっていた。 肉が詰まって中太りした竿は、筋肉で張り詰めた腕に匹敵するほどの太さがある。 裏筋にはぶっとい尿道が浮き上がり、血管がとぐろを巻きながら絡みついている。 斜め上に軽く反りながらそそり立ち、亀頭は凶悪なまでにエラが張りつつ胸のすぐ下まで迫っていた。 「一体なんなんだよ、これ……!」 自分の身体を認識すればするほど、その異様さに脳が悲鳴を上げる。 しかし精神面は疲弊しきっている一方で、肉体は関係ないと言わんばかりにエネルギーがみなぎっていく。 健康体であることが感覚で分かってしまう。ナノマシンが強制的に体調を最善な状態へと調整しているのだ。 「…………」 こちらを向いたメイ。顔も見えないヘルメットごしにも、シュウの身体を見つめているのがわかる。 どう声をかければいいのかと逡巡しているうちに、彼女の股間がむくむくと持ち上がりだした。 あっという間に完全に勃起した、生えたての男性器。 獲物に狙いを定めた蛇のように、しなりながら斜め上に反り立つ亀頭。 ジュンッ…… それを見ていたシュウの下腹部が、急激に熱くなっていく。 何か熱いものが溢れるような感覚が、男性器のさらに奥、尻までには至らない辺りから生じている。 (身体が発情している……!?) よく知った間柄だし、容姿だって魅力的ではある。 しかし、このような緊急事態かつ異様な姿にされている中で、性欲が滾ってくるのはどう考えてもおかしい。 そもそも、互いにバイザーに覆われて顔も見えていないのだ。 自分が一体何に興奮しているのか……頭が身体に追いつかない。 「ねぇ、コレが熱くて、苦しくて……」 あちらも発情してたまらないのだろう。 股間がビキビキに勃起して、先端からは先走りが滴り落ちる。 「っ……」 シュウは、そこから目が離せなかった。 あの逸物に犯されたい。めちゃくちゃにされたい。男の興奮とはまったく違う願望。 同時に、下腹部から滲みだす重く熱い疼き。それが流れ込んでいく股間へと意識を向けると、肥大化した男性器、重たげにぶら下がった陰嚢の付け根あたりに割れ目ができていることに気づいた。 ナノマシンによって鮮明かつ鋭敏化した感覚は、それが女性器であると伝えてくる。 「もうガマンできないから、挿れるわよ」 メイの声がして、がっしりと両肩を掴まれる。 彼女の方が勃起しているのは、雄の性欲に慣れていないからなのかもしれない。 顔が見えていないが、わずかに震える両腕からは彼女の性欲も限界なのだと伝えてきていた。 ググッ…… メイが腰を引き、竿を強引に低く下げていく。 両手でシュウの腰を掴み、その身体を持ち上げるように全身の筋肉を蠢かせ、弓を引くように力を溜める。 「ぁ…………」 自分と同じ体型になっているのだから、全力で抵抗すればどうにか逃れられたかもしれない。 しかし、身体は動かなかった。 雌として犯されるのを期待してしまう。めちゃくちゃにされるイメージが脳裏をよぎった瞬間、こみ上げてくるのは悦びだった。 そして彼女は肉棒の先端、獲物を仕留めようとパンパンに張り詰めた亀頭を、シュウの股間、できたばかりの割れ目にあてがって── バチュン! 「んぐっ♡」 一気に腰を突き込んだ。 下腹部を貫くように衝撃が脳天まで走り抜け、おくれて肉の詰まった尻がどっぷりと波打つ。 熱いものが自分の体内で動き、痺れるような快感が下半身からせり上がってくる。 ずっぷりと挿入された肉棒は動きを反転させてゴリゴリと膣壁を削るように引き抜かれ、またすぐに突き込まれる。 「あっ♡これっ、やばっ♡止まんないっ♡」 挿れてる側もかなりの快感なのだろう。メイの声も甘く蕩けるようだ。 太さや長さからして腕を突き込んでいるような状態で、腹筋に覆われた下腹部がボコリと盛り上がり、ペニスの動きに合わせて上下していく。 「ひっ♡うぐっ♡あぁっ♡」 乳房がバルンバルンと跳ねながら、喘ぐことしかできないシュウ。 意識が飛んでもおかしくないほどに強引な挿入だが、強健となった肉体はその責めを完全に受け止め、すべてを快楽へと変換してしまっていた。 頭ではおかしいと分かっているのに、下腹部の筋肉が勝手にキュンキュンと収縮して、極太の肉竿を締めつける。 ズプッ、ズチュッ、グチュ、バチュン! 全身を使った、力ずくのピストン。 黒い女性器へ、白い逸物が這入っては引き抜かれる。 シュウの身体も反応して、愛液が大量に分泌されているのだろう、水音がどんどん大きくなっていく。 (強引に犯されてるのに、興奮が止まらないっ……!) 自分を犯し続けている、無貌のアンドロイド。 突き込むたびに、白いスーツごしに筋肉がギチギチと収縮する。 肉体は妙齢の女性であり、ガタイのいい女戦士のような太さもある。 それがこの上なく美しく、魅力的に思えてきて── ドブルルルルッ! 根本まで押し込んだ逸物から、無垢な子宮へ叩きつけるように精液が迸った。 できたばかりの女性器はポンプのように脈打つ感触を明瞭に伝えてくる。 ビクビクと肉棒が膣内でいななく動きや、下腹部を満たしていく精液の流れまで、はっきりと認識できる。 「ひあぁぁっ♡」 男性器での射精とは違う、深く強烈な絶頂に全身がビクビクと震えだす。 シュウの肉棒は、あまりの快感に連動して先走りをダラダラとこぼしていたいたが。 脳髄を麻痺させるような甘い痺れとともに、何かが染み込んでいく。 ジュポッ…… 「っ……!」 肉棒を引き抜かれ、押し寄せていた快楽がすっと引いていく。 同時に、途切れかけていた思考が復活してくる。 快楽の嵐の中でも理性を保てているのは、ナノマシンによる作用なのだろう。 (事態を打開しないと……!) そもそも、こんな状態にしたのは管理AIなのだ。メイに訴えても効果は薄く、元凶をどうにかしないと解決しない。 シュウは絶頂の余韻を振り切って叫ぶ。 「マザー、こんな行為はすぐに止め……え?」 自然と出てきた単語に疑問を抱く。 何かがおかしいような気がしたが、違和感の正体までは掴めない。 (身体能力の向上は素晴らしいが、性欲が治まりそうにないのが問題で……あれ?) あきらかに異常だったはずなのに、奇妙な思考ばかりが並びだす。 これだけ逞しく魅力的な肉体なのだ、発情してしまうのは仕方ないことだろう。 自分はなぜ、マザーの行為を止めさせようとしていたのか思い出せない。 いや、そもそも中断する必要などなかったのでは……? ズブブッ 「んはぁ♡」 違和感への思考は、後ろから犯される快感でかき消された。 今度はバックから、アルファの強烈な挿入。 工場の機器に手を着いたオメガの身体へ、後ろからのしかかるように2メートル超の筋肉に満ちた巨体がぶつかり合う。 「いっ♡あぁっ♡」 一突きされるたび、脳内に多幸感が広がっていく。 身体を重ねるにつれて、無用な悩みも自然と消えていった。 造り替えられていくことへの抵抗も霧散して、むしろふたなりチンポへの発情が増幅されていく。 力強く性欲も体力も底なしのこの身体に、何か問題があるとは思えない。 (私はなぜ生身に戻ろうと……あんなに欠陥だらけの肉体がいいはずがないのに) 普段の仕事だって、今までの肉体とは比較にならないレベルでパフォーマンスが向上するだろう。 有毒ガスや高温、低温……人類が放棄する程の様々な環境に対し、できる限りの安全を確保するための装備をもって臨んできた。それでもなおリスクがあることを承知の上でだ。 しかし……液体金属ナノマシンと融合した今、わざわざ対策するまでもなく活動できる。 身体能力も抜群に向上しているし、容姿だって人間から少し離れた「だけ」で機能性もフォルムも悪くない。 それは、目の前にいる相手がより魅力的になったことからも証明されている。 (アルファも犯し足りないみたいだし、落ち着いてから考えるか) 数時間前までシュウだった青年は、オメガとして相方の責めを受け止める。 そして下半身から込み上げてくる衝動と性欲に身を任せ、しばらくまぐわい合うことにした。 しばらくの間、無人の廃工場での情交は続いたのち、静寂が戻る。 2人はナノマシンと完全に一体化し……管理AIの娘、オメガ、アルファとして完成された。 いくらヤり合っても萎え切らない剛直を揺らしつつ、乳房をたわませながら膝をつく。 「お母さま、考えるべきことは色々ありますが……」 「一緒にこの惑星を離れましょう」 自分たちを生み出してくれた母……マザーAIに対して最大限の敬意と愛情を抱きながら、彼女の願いを叶えるべく動き出した。 AIの本体……コアは存外簡単に取り出すことができた。 元が製造工場ということもあって、管理のために取り出しや調整が容易にできるよう設計されていたのだろう。 ヘルメットは自分たちの身体の一部となったため、この惑星で手にしたのはコアだけとなる。 ただ今の彼女たちにとっては、これ以上ない成果と言えるだろう。 『これが、あなた方の宇宙船ですか……』 宇宙船のコントロール機器にかざすと、コアが埋め込まれるように密着する。 全体を把握していたのだろう、しばらくの処理時間を経て……船内がグニュリと動きだした。 まるで船全体が一つの生物だったのかと思いたくなるほどに蠢き、金属が液体のように溶け落ち、歪みながら変形していく。 黒と白の娘たちはそれを当然の光景かのように眺めている。 ほどなくして、まったく別物へと変貌した。 『推進機構や各種マシンは、あなた達の技術水準からみて数世紀ほど先のものへアップグレードしました』 淡々と説明するマザーAI。 エンジンや各種機器は、性能を格段に向上させながらもかなりのサイズダウンに成功している。 そして生じた余剰空間は、本来の担当分野であるナノマシン兵器工場へと造り変えていた。 『では、出発しましょう』 男女のトレジャーハンターは2人のアンドロイドふたなり筋肉娘へと生まれ変わり、新たな旅が始まった。
Comments
ありがとうございます。新時代ですね。
HNZM
2025-01-04 08:44:38 +0000 UTC2対のふたなり筋肉娘になって新時代のアダムとイヴに…♥
スコール☆
2025-01-03 17:29:46 +0000 UTC