コミッションss『画面ごしの導き』(1)
Added 2024-11-12 09:53:34 +0000 UTCSkebにて書いたssになります。 個人Vtuberのリスナーがシーメール化していく話です。 全体で11200字、3つほどに分けてお送りします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~ 『グーテンモルト、あれぐろもるとです』 いつもの挨拶とともに、最近よく観ているVのライブ配信が始まった。 『今日はピアノbarもるとをやっていきます』 黄色い髪にグレーのメッシュが入ったぱっつん気味の前髪に、肩に届かないくらいの後ろ髪。そして青いドレス調の服を着た3Dモデル。 薄暗い空間の中、BGMとしてピアノが流れている。 『~♪』 ベースとなる和音に乗せて高音のメロディが踊る。 両手は鍵盤を弾きつつ、そのうえで雑談をしていく配信スタイルだ。 最初は軽く世間話くらいの導入という感じで、半ば聞き流しながら過ごす。 『最近、またアナル開発グッズを買ったんですよ』 聞き慣れない人であれば耳を疑うかもしれないが、彼女がよく口にするネタである。 そこを開発する人が一定数いるのも、そういうグッズが多数あるのも知識としては知っている。 ……大半の情報は、この配信で得ているような気もするが。 『この前買ったディルドが本当に気持ちよくて、観ている皆さんにも快感を体験してほしい位なんですけど~』 尻穴に何かを挿れるとか、意識してやらないと起きようがない。 というかそもそも、ここで話を聞くまで考えたこともなかった。 『まぁ、もっとメスらしい身体の方が気持ちよくなれるんじゃないかと思うんですよね』 メス男子とかいう語は聞いたことがあるし、そういうのが好きな人は、そういう体型になっていくものかもしれない。 とはいえよく知らないジャンルなのもあって深く考えることはなく、ぼんやりとピアノとともに半笑いで聞き流す。 『あ、そうだ。開発するのはいいけど、グッズはちゃんとしたものを使わないとダメですからね』 怪我しちゃいますから、と忠告する画面の向こうの彼女。 そういう事故もネットでは目にするし、想定外の用途で使うべきではないのだろう。 経験のない自分なんかは、そんな発想を抱いたことすらないけど。 『今日もありがとうございました~また次の配信でお会いしましょう。おつモル~』 1時間ほどのライブが終わり、配信終了の画面に切り替わる。 時計を見ると、針は2本とも真上を向きつつあった。 「……寝るか」 いい時間なので明日に備えて布団に入り、眠りについた。 朝起きれば、いつも通りの平日が待っている。 スーツを着て職場に電車で向かい、仕事をこなす……なんでもない日々だ。 「ふぅ……」 仕事を終えて職場を出たときには、外はすっかり暗くなっていた。 普段であれば、このまま自室に帰るのだが…… 「……あ」 駅前の繁華街で、ふと1つの店が目にとまった。 普段だったらスルーしていただろう、アダルトグッズの販売店。 やけに明るく派手な内装が目に入ったのと連動して、昨夜の配信内容が脳裏に浮かぶ。 (……本当に気持ちいいんだろうか?) ピアノとともに彼女が語っていた、アナル開発についての内容を思い出す。 ネットにおいて「そういう話」が絶えないということは、それだけ惹きつける何かがあるのではないか……? 好奇心と、得体のしれないものへの期待が膨らんでいく。 普段であれば、気にすることはなかっただろう。 しかし……とくに刺激のない生活を繰り返している中で、こういった興味まで抑え込んでしまっていいのだろうか? 自分自身への問いかけと、未知への昂りが胸の中で大きくなっていく。 (ちゃんとしたものを買えばいいわけだし……) 自動ドアをくぐり、店内の商品をそれとなく物色する。やはりというべきか、様々なサイズや形状のものたちが所狭しと並んでいる。 しかし、ディルドのような形状は少し抵抗があった。 自分が抱いているのはアナル開発への興味であり、男性器を見ても興奮はしない。 (……あ、これなら名前も聞いたことがあるな) そんな中で手に取ったのは、白い卵みたいな形状のアイテム……エネマグラだった。 帰宅してスーツを脱ぎ、日常のルーティーンをこなしていく。 それ自体は慣れた動きにのはずなのだけど、どこかそわそわしたままだ。 ひと段落ついてから、買ったものを利用するための手順を調べて、諸々の準備をこなし……レジ袋から目当てのものを取り出す。 「これが……」 箱から取り出したアナル用玩具は、真っ白な楕円形の塊に取手がついた形状をしていた。 その表面にローションを塗り、尻穴へとあてがう。 当たり前だがしっかりと締まっている場所のため、抵抗を強く感じる。 それに負けないよう力を込めつつ押し込むと、先端がゆっくりと埋もれだした。自分の体内に物が逆流して入っていく異様な感覚。 そして一番太いところを抜けると、残りはアナルが締まる力とローションの滑りのお陰でにゅるんと一気に収まった。 「うっ……」 ぬるついた感触と、無機物ゆえの冷たさ。 そして本来はあるはずのない異物感が下半身から伝わってくる。 取っ手の部分がはみ出ているのも、普通ではあり得ない状態であると脳に認識させてくる。 顔をしかめつつ、ひとまずスマホを手に取ると…… 「あ、配信始まってる」 色々とまごついている間に、いつもの配信時間になっていたらしい。 エネマグラを挿れたまま座るわけにもいかないので、横になりながらスマホで配信を視聴する。 『アナル開発、してますか~?』 画面がつくと、すでに挨拶が終わって雑談をしていたようだ。 冗談のような調子で言っているが、ちょうどその最中の自分としてはビクリと身体が反応してしまう。 同時に、エネマグラが動いて腸壁をぐいっと圧迫した。 『前立腺とかもですけど、それ以外の部分も性感帯になるんですよ』 説明しつつ、BGMとして流れているピアノの演奏。 彼女のテンションとともに、低音がダダダダダ……と激しく叩かれる。それが今は、やけに下半身に響いている。 『同じ所をじっくりと刺激しながら性感を高めていって~』 呼吸しているだけでエネマグラの先端が動き、腸壁を圧迫する。 それ自体は何でもないはずなのだが……挿れている感覚がやけに明瞭に伝わってくるような、徐々に感度が上がっていくような感覚を覚えた。 (なんだ、これ……?) さらに時間が経つにつれて、違和感は膨れ上がりつつ下半身へと広がりだす。 逃げ出したくなるような、腰をよじりたくなるような衝動とともに、何かがせり上がってくる。 しかしスマホを持って配信を観ているままの上半身は、動くことなくじっとしたままだ。 『身体の許容量を超えるまでじっくりと責め立てて、高めていった先に……』 「はーっ、はっ、っ……!」 逃げ場のないまま、配信の言葉がやけに脳内に響いてくる。 呼吸が自然と浅くなり、ヒクヒクと勝手に震える尻がエネマグラをひときわ強く締め付けて── 「あぁっ……!?」 ドクドクと心臓が高鳴り、息が詰まりそうになる。 下半身を満たすジィンとした痺れが、全身に染み渡るように広がっていく。 経験したことのない感覚が身体の内側いっぱいに詰まって、何が何だか分からない。 そのまま脳内まで重い痺れに満たされて、まともな思考ができなくなっていく。 緊張した手はスマホを持ったままだが、視界は白く濁って音だけがはっきりと聞こえていた。 『イったときはアナルだけじゃなくて全身が快感で満たされて、しばらく動けなくなるんですよ~』 「あっ……はぁ……」 徐々に五感が戻ってきて、脱力したまま余韻に浸る。 自分の身体の状態を確かめるように手を這わせるが、股間は押し出されただろう先走りでぬらついているだけだ。 精液は出ていないし、そもそも快感の質がまったく違う。 アナルでの絶頂を経験した……それは初体験だろうと、そう表現するほかないのだと身体が理解していた。