コミッションss『その肉体は伝説となる』(1)
Added 2024-10-19 12:06:36 +0000 UTCお待たせしました、有償依頼にて書いた「ドラゴンク〇ストの勇者パーティーの筋肉娘化、膨乳等」です。 全体で27000字オーバー。冒頭約8100字を全体公開します。 区切りのいい所でページを分けつつ、更新していきます。 ~~~~~~~~~~~~~~~ ルイーダの酒場は冒険者にとって特別な場所だ。 日々の戦いで疲弊した心身を癒すべく、欲するままに食べて飲み、仲間たちと騒ぐ。 飲食店にしてはそこそこ広い空間は、アルコールによって解放された冒険者たちの活気と粗雑さに満ちていた。 この場を仕切る女店主のルイーダは、年齢不詳ながら酒場の顔として皆から人気を集めている。 それだけではなく……冒険者たちの出会いと別れを管理する役目も果たしていた。 「…………」 いつも通りの喧噪の中、店に入ってくる人影があった。 酒を注文するでもなくまっすぐ彼女へ歩み寄り、カウンターごしに声をかける。 「仲間を探している」 ルイーダが振り向くと、そこには1人の男子が立っていた。 サラリとした艶やかな黒髪に、場違いじゃないかと思えるほどに整った顔立ち。 おそらく酒場にいてもいい年齢なのだろうが、美少年と呼べてしまうくらいに中性的な若さ溢れる美貌をしている。 スラリとした体躯も相まって、冒険者というよりもモデルや役者と言われた方が納得感があるだろう。 しかし腰に佩いた剣は他の冒険者たちにはない気品と覇気をまとっており、彼が只物ではないことは一目でわかった。 「あら、あなたが勇者さんなのね」 ルイーダは彼の剣と、胸あてに描かれた紋章を見てすぐに察した。 女神に選ばれ、悪を討ち、世界の平和を守るために戦う使命を授けられた特別な存在……。 人類の希望たる勇者が誕生したことは既に人々にも知れ渡っている。そして、これから旅に出ることも。 「旅に出る前に、パーティーを組んでおきたい」 「わかったわ」 この酒場は、冒険者たちの中でパーティーを組みたい者を仲介する場でもあった。 逆に誰かがパーティーを抜ける事もあるが……そのあたりは各々の事情も含むため詮索はしない。 ルイーザは他の冒険者に向けるものと変わらない笑みで問いかける。 「何か条件はある?」 「長い旅になる、それについて行ける覚悟のある仲間ならそれでいい」 勇者の仲間になるのは名誉なことだが、同時に過酷な道のりを歩むことになる。 それを乗り切れるだけの精神力を求めるのは、至極当然ともいえた。 「ちょっと待っててね」 ルイーザも勇者の意向を理解しつつ、ひとつ頷いてカウンターから離れていった。 騒がしい酒場をぼんやりと眺めて待つ勇者。しばらくしてルイーザが戻ってくる。 「連れてきたわ」 その後ろに並んでいたのは、3人の女性だった。 「へえ、勇者サマもこんな酒場に来るんだな」 ルイーザのすぐそばに立っているのは女戦士だ。 まず目に入ってくるのはジョブを象徴するビキニアーマーと、大胆に晒された肉体。 ただ、その身体は微妙に細くて弱々しく見える。 アーマーも本来想定されている着用者のサイズ……筋骨逞しい肉体には足らないようで、微妙にだぶついているようだ。 口調も戦士らしいが、その声は酒場の喧噪に飲み込まれてしまいそうな程度には圧がなかった。 「本当に勇者なんですね……」 感動半分、恐れ多さ半分でこちらを見つめているのは僧侶。 独特のオレンジ色のインナーと、青地に黄色い十字をあしらった帽子や衣装で首から下を覆っている。 杖を両手で掴み、身体の前で斜めに構えながら所在なさげに立つ姿は妙に弱弱しい。。 魔術を使う者は体躯など関係ない力を持っているため自身に満ち溢れているものだが、 どこか騒々しい酒場に気後れしているようだ。 「あら、顔はいいけどまだ若いのね」 残る1人は、バニーガールの格好をした遊び人。 こちらを品定めするように眺めているが、戦力や地位というよりも遊ぶための相手として見ているのだろう。 余裕そうな態度だが、その身体は3人の中でも特に小柄で、経験豊富な女性といった趣は感じられない。 胸のカップ部分は余裕があり、隙間ができているのが見えてしまっていた。 「これから、君たちとパーティーを組みたい」 3人へ向けられた勇者の言葉に、全員が目を見開いて驚きの表情を浮かべる。 その反応は嬉しさというよりも、戸惑いの方が大きそうでもあった。 「本当にあたしたちで大丈夫なのか?ロクに経験もないけど……」 女戦士とは思えない、どこか自虐的な様子で勇者に語りかける。 その肉体は普通の女性よりいくらか逞しいとはいえ、周囲の冒険者たちに比べればひ弱なものだ。 隣の2人もどこか腰が引けており、素人に毛が生えた程度なのは確かなのだろう。 力不足なのではないか、そんな懸念が言葉にせずとも伝わってくる。 「ああ、問題ない」 しかし勇者は動じることなく、自らの胸当てに刻まれた紋章を示しつつ続けた。 「ルビスの加護……僕が勇者として賜ったものだ」 女神に選ばれた勇者は、魔を打ち倒すための強力な加護を与えられている。 選ばれし者である勇者が冒険を完遂できるように、魔物という人外の力に対抗できるように。 それは、勇者の仲間も例外ではない。 「パーティーに入った者にも、僕と同様に加護が与えられる」 教会での復活や聖属性の回復魔法など、女神の力が由来するものは多い。 これらを利用できるだけでも非常に大きなメリットと言えるだろう。 「それに所属したメンバー全員の能力は、敵を倒すごとに強化されていく。だから戦力については問題ない」 彼女たちの不安を払拭するように堂々と語る勇者。 勇者に選ばれるだけある、そのカリスマ性は天性のものなのだろう。 「重要なのは今の強さよりも、長くなる旅を共にしてくれる覚悟だ」 力は後からついてくると言外に伝える。 問題は、様々な苦難にも折れない心。それだけだ。 「もちろん、無理にとは言わないが……」 3人を見回す勇者。 ルイーダが選んだのだから問題はないだろうが、念のためにその意志を確かめる。 異論は返ってこなかった。肯定と同義の沈黙の中を、酒場の賑やかな声だけが響いている。 見つめ返す彼女たちの表情は真剣そのものであり、それぞれ覚悟を決めたようだ。 「じゃあ、これからよろしく」 こうして、勇者、女戦士、僧侶、遊び人の4人はパーティーを組むことになった。 最初はスライムからだった。 パーティーを組んだ勇者と仲間たち3人は街を出て、広い草原を横切る街道を進む。 道中に飛び出してきたのは、半透明でゲル状のモンスター。 ありふれた存在ゆえに有名であり、一般的な冒険者はもちろん手慣れた行商人でも処理できる程度の相手だ。 視界は開けていて足場も良く、邪魔をするものは何もない。 しかし── 「でやあぁっ!」 気合とともに大剣を振り下ろす女戦士だが、その軌道は弧を描きながらスライムの右側へと逸れていく。 鈍い音を立てて地面に突き刺さり、深さ5センチほどの傷跡を残すだけだった。 ヌルリと滑りながら、地面に刺さった剣から離れていくスライム。 「わ、私も……メラ!」 ジュッ! その様子を見て慌てて魔法を使った僧侶だが、放った炎はこぶし大の小さなもので、スライムの身体に触れた途端に消えてしまう。 相手はダメージを受けた様子もなく、ただプルプルと揺れていた。 「あ、えっと……きゃあっ!?」 流石にグダグダすぎたせいか、今度はスライムの方が動き出す。 力を溜めるように身をたわませ、地面を蹴るようにして空中へと跳ねた。 放物線を描きながら、無防備な僧侶に対して一直線に飛びかかり── 「はぁっ!」 そこへ割り込んできたのが勇者だった。 剣を鞘から抜きつつ、飛び込んできた勢いのままに斬撃をお見舞いする。 クリーンヒットした一撃によってスライムは地面に叩きつけられ、そのままドロリと溶けていった。 「大丈夫か?」 「あ、ありがとうございます……」 勇者に声をかけられ、頭を下げる僧侶。 なお、遊び人はとくに何をするでもなくその光景を眺めていた。 「なんか……すまねぇな。あたしらが不甲斐ないせいであんたが全部やることになっちまって」 大剣を地面から引き抜き、申し訳なさそうにする女戦士。 戦いによって得られた経験値は、パーティーの全員にそれぞれ平等に与えられる。 職によっては戦闘向きでないものもあるため、自然なことではあるのだが……今のパーティーにおいては勇者だけが実戦をこなせるレベルにあるようだ。 役に立てないうえに経験値は貰っているのだから、引け目を感じるのは致し方ないだろう。 「これから慣れていけば問題ない。さあ進もう」 勇者は酒場のときと同じように、堂々とした口調で3人を鼓舞する。 一般的な感覚であれば、今の状況はパーティーとして機能しているとは言い難い。 (……本当に、この状況が解決するのだろうか?) 勇者もルビスの加護については教えられただけのため、まだ効果を実感できていない。 疑念がないと言えば嘘になる。 しかし、まだ旅は始まったばかりだ。今は仲間たちの不安を払拭する方が優先だろう。 いずれは全員が立派な戦力になるはず……そう信じて先へと進んだ。 ルビスの加護。 選ばれし者である勇者のために与えられた加護であり、魔王を倒すために必要な力でもある。 目的からしても、他の冒険者たちとは一線を画すものであるべきだが……。 その効果の凄まじさに、数日して気づくこととなった。 「なんか、普通にモンスターを倒せるようになったよな?」 ふと女戦士が呟く。 特別なことをした記憶はない。苦労しながらもスライムや同じくらいの強さの魔物を倒しつつ、経験値だけで言えばどうにか戦闘にも慣れてきたかなという程度だ。 しかし道中の進みがスムーズになっているし、変化を実感する程度には様々な影響が現れていた。 まず、大剣を振るだけでグラついていた体幹がブレなくなった。 くわえて剣を掴む腕も戦士らしい太さで、曲げるとボコリと力瘤が盛り上がる。 短期間すぎて気のせいかと思いたくなるところだが、仲間たちから見ても全身が一回り大きくなっており、武器に振り回されていた弱々しさが消えたのは紛れもない事実だった。 普通なら数ヶ月はかかるだろう動きの向上と、筋肉量の増大が起きている。 「お、また魔物か……おらぁ!」 現れた敵に向かって駆け寄りながら、己の武器を振り下ろす。 大剣をコントロールしその質量をパワーに変換できるようになれば、攻撃力は格段に跳ね上がる。 すでに、この一帯にいる大抵の魔物は一撃で切り伏せられるようになっていた。 「バギマ!」 僧侶の魔法も強くなってきている。 火の玉は立派な火球が敵を焼き尽くし、バフや回復も仲間たちへ必要なときに即座に打てる。 今は広範囲の敵を一掃するように竜巻を呼び出しているし、それでいてなお余裕そうだ。 「はぁっ!」 そして2人が討ち漏らした敵は、勇者がすぐに切り伏せていく。 彼については元から戦闘慣れしていたこともあって、とくに変化が見えているわけではないが……そもそも1人で戦っていた数日前よりも労力自体が大きく減っていた。 戦闘職である2人が、戦力として急激に伸びつつあった。 「このあたりの敵は楽勝だな」 「倒したところでレベルも上がりませんし、先に進みましょう」 すでに、一般の冒険者であればベテランの領域に達しているだろう。 それ自体は、非常に喜ばしいこと……のはずなのだが。 徐々に、その日々が歪んできていることにも勇者は気づいていた。 危なげなく新たな街に到着し、夜の酒場。 ルイーダの店でなくとも、冒険者の心身を癒す場所であることは変わりない。 3人と会ったときはまだ全員が気弱で、盛況な酒場の活気と喧噪には似合わず周囲から浮いて見えたほどだ。 しかし、あれから半月ほどしか経っていないにも関わらず……その面影はなくなっていた。 「んぐ、むぐっ、むしゃっ……!」 皿に盛られた肉を素手で掴みながら、がつがつと乱暴に貪る女戦士。 ガタイのいい男の冒険者たちがひしめいているにも関わらず、その中でも目立つ体格と食いっぷりだ。 「お酒も美味しいですね~、ほら、勇者様も」 「あ、あぁ……ありがとう」 上機嫌そうな表情で、しきりに勇者に声をかけている僧侶。 戦闘中は気にならなかったが……青い前垂れを押し上げるように乳房の形が浮き上がっている。 片方だけでも顔に匹敵するサイズの巨乳が机の上に乗り、腕に圧されてぎゅむりと形を歪ませる。 「反対側の料理もお取りしますね♪」 「大丈夫、1人でもできるよ」 勇者の隣で酒を注いだり、食事を取り分けたり……。 普段の口調より数段甘く、女としての色香を滲ませた笑みを浮かべている。 ふにゅん 「っ!?」 横乳が勇者の腕に当たり、一瞬身体を硬直させてさっと腕を引っこめた。 無意識だったのだろう、あちらも少し恥ずかしそうに姿勢を戻しつつも、満更でもないといった様子だ。 こちらを横目で見つめつつ、むちむちと悩ましげにくねらせながら艶めかしく熱い息を吐く。 (なぜ……彼女の身体はこうも変わっているんだ?) 顔を赤らめつつ疑問を抱く勇者。 戦士の筋肉が大きくなるのはまだ理解できる。だが、僧侶の胸や尻が大きくなるのには説明がつけようがなかった。 確かに大魔導士と呼ばれる女性たちはたいてい、豊満な身体をしているが……。 魔力を溜めるのに都合がいいのかも、という彼女自身の何となくの推測を鵜呑みにする他なかった。 「姉ちゃん、いいカラダしてんな~」 「オレたちとも遊んでくれよ」 「ありがと、でも今は勇者様と一緒だから、また今度ね♪」 遊び人は相変わらずマイペースに周囲の客たちに愛想を振りまいている。 彼女もまたレベルアップに伴い肉体が豊満に変化し、ぶかぶかだったバニースーツはぴったり、むしろサイズオーバー気味になっていた。 僧侶よりもふた回りほど大きくなった胸は、軽く腕で寄せて見せるだけでも男たちを悩殺できるだろう。 タイツに包まれた太腿も片脚だけでウエストくらいに太く、歩くだけでむちむちと音を立てそうなほど。 女性的な魅力を詰め込んだ肢体は男たちの視線を集め、言い寄られることも増えていた。 とはいえパーティーの一員として奔放に過ごすことはできない。声をかけた男たちも、流石に勇者の名前を出されるとそれ以上は執着せずに引いていった。 (一体、どうしてこんなことに……?) 急激に大人の女性に変わっていく3人を前にして、神妙な顔をしている勇者。 原因がはっきりと分かっているのが、逆にどうしようもなさを際立たせていた。 勇者である自分に起因するものだし、能力が強化されているゆえなのだから、対応のしようがない。 ルビスの加護の効果である以上、悪いものでは決してないだろう。 そこはかとない不安は、酒場の喧噪にかき消されていった。 「ふぅ……」 宿屋に入り、大きく息を吐く勇者。 同じパーティーとはいえ男女で部屋を分けているため、今は1人だ。 勇者の身に間違いがあってはいけないから……という建前で決めたことだが、実際は別の理由があった。 ガコッ、カチャ…… 脱衣所で鏡の前に立ち、身に着けていた装備を外していく。 胸当てを取ると、黒いインナーに包まれた上半身が露わになった。 もし誰かが見ていれば、華奢なスタイルにしては妙に厚みがある胸板に気づくだろう。 しかし勇者本人は胸を直視しつつも意に介することなく、慣れた手つきでインナーも脱いでいく。 しゅるっ…… 晒された胸板には、白いサラシがぐるぐると巻かれていた。 見るからにキツく締め付けてあるそこを、丁寧にほどいていく。 半分ほどはだけ、その中が見えようかというところで── どぷんっ! 内側からサラシを押しやるように、肌色の塊が2つ飛び出してきた。 反動でゆさゆさと揺れながら、柔らかそうな肉感を周囲に振り撒いている。 2つの膨らみの頂点はツンと尖りつつ桜色に染まっており、わずかに斜め上を向いているのが鏡ごしにもよく見える。 首から鎖骨、前胸部へと繋がる滑らかな肌の流れは、それが造り物ではないことをはっきりと主張していた。 「また大きくなってる……」 自らの胸についた膨らみを触りながら呟く勇者。 手のひらからあふれ出した柔らかな肉と、体温とともに伝わってくるその感触。 それはどこからどう見ても、女性の乳房だった。 女戦士や僧侶に現れた、レベルアップに伴う肉体変化。 それは、勇者の肉体にも影響を与えていた。 ただ、異常な発育が起きたわけではない。 勇者は、元から女性だった。 様々な国や地域を渡り歩くにあたって、男として動いた方が都合のいいケースは多い。治安の良い今までの街では礼節を持って接してもらえているが、これから向かう先でずっとこうだとは限らない。相手に舐められないということは非常に重要だった。 くわえて魔族たちを騙すことも一つの目的としていた。 例えば淫魔のように異性を籠絡する相手であれば、魅了耐性も含め問題なく対処することができるだろう。 ごく限られた者しかこの事実は知らない。 組んだばかりの仲間にも、まだ明かしていない秘密だ。 しかし── 「この胸、いつまで隠し通せるか……」 長らく男装して過ごしてきたので、男のような格好や振る舞いをこなすのには慣れている。 それでも流石に、増えていく乳房の質量をなかったことにはできない。 腕や腹回りなどにはうっすらと筋肉の陰影も生まれつつあったし、これだけなら男らしさを見せる意味でも都合がよかったのだが……爆乳の前には些末なことでしかなかった。 女戦士のようにジョブに合った肉体への変化がある一方で、勇者なのに胸が大きくなるのはどういう意味があるのだろうか。 いくら見つめても答えは出てこないが、旅を続ければもっとデカくなるだろうことは火を見るよりも明らかだった。 もにゅん 「んっ……」 勇者はおもむろに自らの乳房へと手を伸ばし、ゆっくりと掴む。指を沈み込ませて乳肉を揉みながら、普段とはかけ離れた甘い声が喉から漏れた。 ここ最近は、抑えつけられていた乳首や、たわんだ乳肉が疼いて仕方がなかった。 (今のうちに解消しておかないと……) 肉体の変化にあわせて、どんどん性欲が増してきているのを感じる。 日中は理性で抑えているのだが、こうして発散しておかないと耐えきれないほどに疼きは増大していた。 同時に、戦闘中には衝動的な興奮がこみ上げてくることもある。 女戦士のように、己の肉体の全力を発揮したい。力のままにすべてを破壊したい。 戦士や僧侶ほどではないが、勇者の中にも精神面での変化が生じつつあった。 もっと欲望のままに動きたい。この身体の求めるままに欲望を解放したい。そう考えるだけでも胸の内側が熱くなってくる。 しかし、そこから先にあるのは戦士や僧侶のような下品ではしたない言動なのだ。 自分があんな姿になる……想像するだけで、興奮しかけていた頭の中がすっと醒めていく。 「ダメだ……っ!」 冒険者というくくりで見れば一般的だし、まだ悪くない部類だろう。 ただ、それをよしとはできなかった。 子供の頃に憧れた英雄譚のような、勇者として相応しい存在でありたい。 今まで培ってきた彼女の純粋な価値観と理性が、それを拒んでいた。 「これで防げると思ったんだけどな」 自らの右腕を眺めながら呟く。 そこには複雑な紋様が彫られた腕輪が着けられていた。 抑制の腕輪。 名前の通り、着用者の肉体変化を抑え込む効果を持った装備品だ。 普段であれば魔物の影響を受けた冒険者が解呪までの時間を稼ぐためのものだが……勇者はレベルアップに伴う肉体変化に気づいてから装着していた。 「やっぱり、レベルに合わせてまだ進行していくのかな」 改めて鏡を見つめる勇者。 他の3人を見ていれば、ある程度は肉体変化が軽減されているのが伺える。 しかし、この腕輪を着けていてもなお乳房は一月もしないうちに巨乳へと肥大化し、さらに大きく育とうとしていた。 そして胸だけではない。 女らしい肉が乗った全身と、それでいて腰はより細く、艶めかしいくびれを描いている。 尻も肉が乗って1サイズは大きくなり、ズボンのウエストは変わらないのに太腿や尻だけがキツくなってきている。 男装していてもなお肉体のボリュームによって女の色香が勝手に滲み出し、わずかながら今の装いにも違和感が出つつある。 中世的な印象の顔だが、首から下のせいで今の勇者の性別を間違える者はいないだろう。 むしろギャップを生み出しており、男はもちろん同性さえも虜にできるだろう極上の美女だといえる。 しかし、今の彼女に必要なのは性的魅力ではない。 「もっと強く抑えつけるしかないか……」 重たげに揺れる胸を見つめながら、深いため息をつくのだった。
Comments
コメント、ご指摘ありがとうございます。修正させて頂きました。 ドラクエ3や呪文まわりの知識が浅く、書いてる際も「イオ系は爆発するよな……」などと迷走してました。 依頼主さんからも教えて頂きまして、こちらも原作に忠実になるよう改稿するつもりです。 ステータスと連動する変化ですし、ジョブごとに良いシチュになっていればと思います。 お楽しみ頂ければ幸いです。
HNZM
2024-10-19 19:07:06 +0000 UTC蛇足で、氷の呪文はヒャドで 3僧侶がバギ以外の攻撃呪文使えるルビスの加護は偉大だ なんにせよここからの筋肉モリモリの前には些事とも思いますが 影の薄い遊び人さんに期待です
瀬谷(アイコンは渦巻トグロウ様)
2024-10-19 16:27:23 +0000 UTC途中からルイーザになってますー
瀬谷(アイコンは渦巻トグロウ様)
2024-10-19 16:20:28 +0000 UTC