「ん?……あ、あれってLippsの……って、ええっ!?」
思わず清掃員の男は身を隠した。
ここは346プロダクションが保有する超高層ビル。
つい先日、高額な時給につられて住み込みで働き始めた男は、こちらに気付いた様子もなく階段を上っていく3人の美少女たち見て、業務中にもかかわらずいきり立った股間をどうにか抑えつけようと四苦八苦する。
「それでさ~……♡」
「うふふ……♡」
「……♡」
しかし、幸か不幸か。
彼女たちはこちらを一瞥することもなく階段を上がっていった。
「す、すっげえ恰好だったなぁ………。というか、乳首もほとんど見えてたよな……? まさか、超有名アイドルがあんなヒラヒラの衣装を着て歩いてるなんて……ゴクッ」
男は物陰から身を乗り出しながら、3人が消えて行った階段の先を見上げる。
ふと、「もしもあんな美少女たちを侍らせて好き勝手に抱くことが出来たら……」などという妄想が脳裏をよぎったが、それが非現実的であることは火を見るより明らかだ。
ならば今の自分にとって最も最善なのは、先ほど見た光景と、こんないい職場で働ける幸運を噛み締めながら寝る前に最高のオナニーに励むことだろう。
きっと気持ちいいに違いない。
「しっかし、この上ってどうなってるんだろうな……?」
ここから上の階は清掃の担当外だし、なにより雇用契約において立ち入りを禁止されていた。
よって、非常に気になりはしたものの男は真面目に清掃作業に戻ることにした。
「……そ、その前にトイレいこ」
あんなドスケベ衣装を着て、彼女たちはいったいどこに向かうというのだろうか……。
一介の清掃員である彼には知る由もない。
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