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トモR-18
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キミと同じ視線で2 その1

キミと同じ視線で2 01 いつもよりかなり早く、ふっと目が覚めた。左隣りの姫は、ボクの方を向いて安心しきった表情のまま、気持ちよさそうに眠っている。初夏の季節、朝は早くやってくる。 (4時ぐらいかな) 小さな目覚まし時計を見て確かめるまでもなく、カーテン越しの外からキラリキラリしている粒になった朝のひかりが、斜めに入っていた。その角度を見るだけで、ボクにはだいたいの時間がわかる。どうにもあんまり役に立てられない、ヘンテコな特技があったものだ。誰にともなく苦笑が浮かぶ。 (とりあえず) そーっとベッドから降りて、玄関近くのお手洗いに。まだ少々寝ぼけながらも、ドアをパタリコと閉めて今度はキッチンへ向かう。起き抜けでかなり喉が渇いていた。冷蔵庫の中で冷えていてくれた麦茶が、実に嬉しいものだ。 (今日、か) この地方で重宝されている、「薬師(くすし)」と言う職業がある。その名の通り、おくすりに関連した職業だが、薬草を始めとして鉱石や鉱水なども取り扱う、広く深い知識と調合で求められる細やかな技術、両方を求められる職業だ。当然と言うか資格の必要なお仕事、そしていわゆる、 『手に職』 と言うものだからだろうか、たいへんに人気の高い、逆に言えばたいへんに倍率の厳しい資格。今日はそれの……。 (やるだけやったんだから) 二次試験結果、発表日だった。 一次試験は筆記。ボクにとって向いている試験内容だったのだろうか、さほど危なげもなくクリアしていた。姫いわくの、 『おーじはいつも、いろんなことをすごく知ってる!』 から、なのかもしれない。 そして、先日受験したのが二次試験だ。今度の内容は実技試験。実際に採取をしたり調合を行ったりと言うものだった。受験者数が目に見えて減っており、一次試験の難しさを物語っていた。そしてそれはボクの自信と言うか、イヤな言い方だとプライドにつながっていた。 『そこいらのヤツとは違うんだよ』 なんて言う、かなり傲慢な自信。仕方がないだろう、と思ったりもする。なぜって、ボクは元々(今も帰郷すればだけど)王族、それも王子の位だったのだから。 二杯目の麦茶のコップを、コトリとテーブルに置いて。姫が座っている椅子の少し傾いた背もたれを、見るともなく眺めながら、ボクは記憶の内側に没し始めた。なぜだろうか、浮かんでくるのは姫の笑顔ではなくて、森の魔女の着けている不気味とも思える仮面姿だった。

キミと同じ視線で2 その1

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