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ブルリフ澪-PiSS 【5-8】 解説

※解説なので、ネタバレを含みます。本編をお読みいただいた後、目を通していただけると幸いです。  本編: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23856264 本編お読みいただきありがとうございます。 【5-8】は余韻に浸れるストーリーなので、即解説に入るのは無粋だと思い、こちらに置くことにしました。  解説内容の大きな括りとしては、 ①喩輪美和という少女について ②ハザマ世界について ③指輪とフラグメントの協力体制について の三点でお話させていただきます。 ①喩輪美和という少女について  オリジナルと見せかけて、『瑠夏ちゃんの指輪擬人化』存在です。  転校前、瑠夏ちゃんが力になれなかった『白い花を見る少女』を演じています。  名前の由来は、  『喩輪美和(ユワビワ)→ You(あなたは)ビワ → ユビワ』といった作りで、完全に駄洒落です。  性格のコンセプトは『瑠夏ちゃんとは違うタイプの人付き合いオンチ』を目指しました。  瑠夏ちゃんが『気にはなるけど、他人の心は分からないから戸惑って動けない』慎重タイプだとすると、美和は『いきなり他人の心を丸裸に暴いて、ネットリした口調と態度で接する』行動タイプです。  本人が隠してる情報をいきなり口に出してくるわけなので、そりゃ上手くいかんわな。  他作品で言うと『閃光のハサウェイ』に出てくる『ギギ・アンダルシア』で想像してもらうと分かりやすいキャラだと思います。  あのキャラもNT的勘と洞察力で、いらん事ズバズバ言うし。  「言葉で人が〇せるという事、覚えておいて欲しいな。これは比喩ではないよ」  ②ハザマ世界について 『狭間=(現実と理想の境界線の間)』という意味だけでなく、『破座真=(真実を打ち破って君臨する座)』という意味も待ち合わせた世界です。  白井おとーとフラグメントが、エーテルを穏便に吸収するために生み出した夢世界であり、各キャラクターが抱えているトラウマを回避した未来が展開されます。(ウタちゃんは例外)  この世界は『ブルリフRの忘れ物②』をコンセプトに展開されたもので、ブルリフRの『第20話』で水崎が、想いの愚かさを思い出させるために展開したモノとは真逆の性質です。  あの話、『私の想いは揺らいでいない』と瑠夏ちゃんは言っていたので、事実上、負けてはいないのですが……やはりどうしても、「モンモの欠損したフラグメントの欠片がなかったら脱出できなかったのでは?」という疑問は残るんですよね。  なので、「苦しいから脱出したい」と思わせる水崎フィールドの上位互換として、「ここは楽園だ」と思わせ、飼い〇しにするフィールドを用意しました。ここから脱出を希望する意志を持ち合わせてるかどうかが、リフレクターに課される試練です。  ちなみにこの話、ゲームにするなら瑠夏ちゃん版『ブルリフ幻』のような展開になります。   ③指輪とフラグメントの協力体制  普通なら指輪は、リフレクターの意志をくみ取り『フラグメント固定化のために想いを力に変換する』選択をするべきところですが、美和の態度を見ると、ハザマ世界に瑠夏ちゃんを留めるため、フラグメント能力に便乗してるのが分かります。  その理由は、まあ言わずとも分かっていただけることですが『燦』のループ周回を止めるためですね。  私も『帝』はプレイ済なため、ループの周回は防ぎきれてません。 『澪-PiSS』世界線は、まだ『燦』ルートに足をつっこんでいないというだけで、それ以前の周回では、同じような崩壊と再構築は何度も起きてます。  では、その何度も繰り返される周回を『指輪』はどう見ていて、何を思っているのか?  ここが、指輪の擬人化『美和』の行動を決定づける動機です。  特に瑠夏ちゃんは、私が見てきた限り、『雫世界』行きは絶望的なんですよね。  陽桜莉ちゃんが主人公補正で、雫世界行き確定人物だと仮定すると、ダブルセイバー設定の関係で、瑠夏ちゃんは崩壊する世界で、確実に沈んでいく事になります。またある時は、灰の化け物と戦った時に誰かをかばって致命傷を負い、陽桜莉ちゃんに想いを託して逝く展開もあるかもしれませんし、あるいは、灰病発症した上でも戦い続け、青指輪との反発作用で、内側から壊れてくなんて展開もあるかもしれません。  私は、その地獄を何度も見てきた上で『澪-PiSS』書いてるので、美和の気持ちもよく分かります。  だって『燦』ループに自分のブルリフ叩き落としたプレーヤーが見捨てて去った後も、彼女達は無限に戦い続けなければならない。その地獄は終わる事がない。なら「例え夢世界であっても、瑠夏が幸せになれるならここが終着で良いのではないか?」と考えるのも当然ですよね。  まあ、瑠夏ちゃんは現実に帰還する事を自分の意志で選んだので、その選択は美和も受け入れましたけど。  ブルリフは味方であれ敵対する者であれ、ちゃんと意志と哲学を持って選択しているので、 「キャラの想いに踏み込んで、その信念を捻じ曲げる事は絶対禁止」 というルールは、ちゃんと守らせました。操り人形にはさせません。 そもそも『想いを大事に扱う作品』で、『想いを自分に都合のいいように捻じ曲げる』とか本末転倒ですし。  美和としては、覚悟は決めたものの内心辛いところでしょうが、とりあえず、ここにまだ一人プレーヤーが残ってるので、そいつが血反吐吐きながら地獄に潜りつづけ、トライ&エラーの末に辿り着いた結末見てから、決めていただきたいところです。  ここまで長文読んでいただき、ありがとうございました。

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