IllustratorsLeak
miruno
miruno

fanbox


【3-4】「ご、ごめんなさーい!!!!」②

「げぇぁ~……えらい目にあった……」 羽成さんの喝に吹き飛ばされてた後、オレ(白井弟)は校舎内を避け 学園内の庭をグルグルとさまよっていた。 また建物内で誰かとトラブルになるのは勘弁願いたい!という気持ちからだ。 二人の(半)裸体を見てしまった事は……謝ったからきっと大丈夫と信じよう! うん。なんか全く気にしてなかったような感じもしたけど……。 それよりも今は―― 「フラグメント暴走の件について…だよな」 風呂ですべてを洗い流し、リセットした気分で、考えに耽けこもうと思っていたのだが……。 「見事に失敗したぁ~……まあ落ち込んでも仕方ない。次の手を考えるまでだ 」 とりあえず確保したいのは、誰にも邪魔されず、静かな空間で考え事ができる場所なのだが、そんな都合のいいところは、そうそう見つかるわけ……。 「あっ」 キョロキョロと視野を拡げると、ピンポイントで目に移る理想の施設。そう、昨日の朝も思考するために使った―― 「トイレだ」 学園校舎と裏庭を繋ぐ道、その途中に設置されているトイレ。 薔薇が植えられた庭園や神聖な教会が並ぶこの学園には似つかわしくない、町の公園のそれを思わせる簡易的なモノだが、それ故に目立たなく、思考するには申し分ない場所だ。 とある作品でも「トイレはいいね。人が生み出した文化の極みだよ」と言ってたしな。刷り込みでも思い込みでも何でもいい。この際、利用させてもらおう。 もっとも、あの作品では、リミット限界で動くのもやっとという状況を経て、トイレへと辿り着き、お花を摘んだ後のセリフであったので、今のオレの心情とは一ミリも被らないわけだけど……。 ちなみにキャラがトイレに入ってから出てくるまで、1分以上画面が動かないという演出があり、見た当時は困惑したものだ。 そんなくだらない事を考えて歩いていたせいか、あっという間にトイレに到着。 あまり日が入ってこない薄暗景色の中でも迷うことなく、スムーズに個室の扉を開ける、と……。 「の”を"っ!?」 目の前に現れた光景に、オレの舌は、再び謎の奇声を発し、体全体も一気に硬直し、時が止まる。 というのも。 オレが開いた扉の向こう、そのトイレの便座には。 『山ニーナさん』がお行儀よい姿勢で用を足……お花を摘んでる最中だった。 チョロチョロと便器内の水溜まりに、液体が落ちる音がする。 <パシャ> オレの脳内シャッター音を皮切りに再び時が動き出す。 はじめに動いたのは山ニーナさんだった。下半身を手で隠し、真っ赤な顔で悲鳴をあげる。 「う、うわあああああああああああああああああああああ!!!!し、白井弟!! どういうつもりだ!? 確かに写真撮影には協力してやると言ったが、こんなとこまで撮らせてやるつもりはないぞ!!」 何やら変態みたいな言われようなので、その一切を否定すべく、オレも大声で反論する。 「お、オレだってこんなとこ撮る『つもり』はないですよ!!ってか山ニーナさん、なんで鍵かけてないんですか!!?」 「うるせー!バカ!! こういう暗い個室は、風呂場とババア思い出すから嫌なんだよ! すぐ脱出できるように鍵開けとくのは当然だろうが!」 「どんな当然!? 何一つ、オレにとっての当然が見当たらないんですけど!? 普通に電気つけるとかじゃダメなの!?」 「そんなことしたら詩のヤツに居場所がバレちまうだろうが!一度、腹壊してトイレに駆け込んだ時に…チッ、あのヤロー、扉の前で一部始終録音してやがって……」 「またまた~、騙されませんよ! 駒川さんはちょっと変わってますけど、人の不幸を見て楽しむような人じゃないでしょうに 」 「お前、正気で言ってんの!? 詩に洗脳かなんかされてんのか!?……というより」 「というより?」 山ニーナさんの手にバチバチと電気が走る。 「とっとと出てけーー!!」 「ご、ごめんなさーい!!!!」 放たれた後、木の根のように枝分かれする電流を何とかかわし、オレはトイレの窓から外へと逃げ出した。 コモンの扉が開くまで、あと42枚。 ====================================================== というわけで、みんなの萌えキャラ、山田パイセンのトイレハプニング回です。 山田パイセンに対しての白井弟の感性が、すでに女性でなく、悪友とか幼馴染みたいな扱いになってますね。 これに関しては「ヒナちゃんが可愛すぎるから仕方ない!」で全て説明できてしまうのが、白井弟の末期なところです。 パイセン側としても「お姉さま一筋」で、全く白井弟に恋心抱いたりしないので、このままサービス要い……理解ある協力者として頑張ってほしいと思います。 今回のパイセンの私服は、完全にオリジナルです。 分かる人には分かるデザインになっているのですが、この世界でもノゾミとの思い出は、ちゃんとパイセンの中にあるよ!という私なりの主張を含んでます。 白井弟にとっては、『ウタちゃんの脅威』も『風呂場』や『ババア』に関してもワケがわからないというリアクション取るしかありませんでしたが、この辺は『ブルリフR 6話』見ていただければ大体察していただけると思います。パイセンの嫌いなもの『暗闇』だし。 補足説明加えるとしたら、パイセンはウタちゃんが再び記憶喪失に陥ってる事を知らない、くらいですね。 この物語進める際に『私が知ってるブルリフ情報』と『白井弟が知ってる情報』の差がかなり大きいので、私の主観が白井弟に入らないようにするのが、結構大変です。 「ニーナちゃん最高ですぅ♡」とケラケラ笑いながら見ていただけたら幸いです。

【3-4】「ご、ごめんなさーい!!!!」② 【3-4】「ご、ごめんなさーい!!!!」② 【3-4】「ご、ごめんなさーい!!!!」② 【3-4】「ご、ごめんなさーい!!!!」②

More Creators