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調声語り~"なんとなく"ピッチ編~

今回はピッチにフォーカスした調声語りをします。

と言っても大した事はなにも言えないのですが、

自分の中にある文章にして来なかったものを書きつらねていきます。

なお、VOCALOID・UTAU問わず共通の調声方法ですが

今記事ではUTAUを主軸にして解説していきます。

※カバー画像は今回無関係なsunflowerのustです。


まず自分が調声する際、

原曲が人間の歌手の場合はその歌手のピッチを写し、

原曲が合成音声の場合はなんとなくでピッチをいじっています。

君の体温シスター=セクトルージュ花は桜木、人は君

などがそうですね。

とはいえ、夜明けと蛍(原曲がボカロだけど自分のピッチを参考)

Sunflowerアイネクライネ(原曲が歌手だけどなんとなくで調声)

などの例外もあります。

なんだ「人間の歌手」って言葉…?


今回はその「なんとなくいじる」の方について、

今まで分解してこなかったのでとことん自己分析してみます。


この「なんとなく」というのは自分の中でだけ確立した感覚なので

誰かに説明する時に上手く伝えられない事もしばしばあります。

ここをこうすると次はこうするじゃん?みたいな。

しかも感覚だけで操作する故にしばらくいじらないと軽く忘れます。アホ?


自分の件の調声手順をざっくり書いてみると

①曲を自分でも軽く歌える程度に聴く

②音源を決める

③頭の中で音源が歌ってくれるのでそれをアウトプットする

④実際に聴いて諸々微調整する

という感じです。

この中で基盤となるのが③で、一番意味不明なのも③かと思います。

一言で片づければ「経験則」なんですが、一言で片づけないのが自己分析…!


「経験則」というのも、分解していくと

自分の脳内にいくつかの歌唱テンプレがありまして。

例えば

まず、①ように連続して同じ音程の音符が続く時、

間の音符の頭に山形のピッチを入れると良い感じにアクセントになる

という歌唱テンプレがあります。いわゆる小節(こぶし)ですね。

勿論そのまま歌っても良いし手を加えない方が良い場合もありますが

ちょっとココにしゃくりじゃないアクセントが欲しいな…

という時にはこぶしを入れてみています。

なんかしっくりこないな~という時は

ピッチの横幅を狭めたり軽くケロらせて見たり縦幅を調整したり…

他にも②のような音符群があって、

しゃくりを入れた音符がその後の音符より高い時に

しゃくり入り音符のピッチを少し引きずって次の音符にいく

(音程差が激しい場合は数音上からでも〇)

というような歌唱テンプレも自分の中にあります。

(以下聞き比べ。ビフォー→アフターの順で再生されます。)

BeforeAfter

ちなみに音源は朝音ボウちゃんです。


こういった歌唱テンプレ群は歌わせなくてもイメージ出来るので

一度アウトプットしてそれが合う感じならそこから微調整、

全く合わないなら別のテンプレを適用するor模索or手つかずです。

いじればいじるほど良くなるわけじゃないですしね…

過去作にいじりすぎてうわっ…と思うものもありますし…


他にも歌唱テンプレとは少しズレるかもしれませんが

ナ行マ行ラ行の子音部分にはピッチが凹むケースが多いので(個人的統計)

下がる時には若干ケロらせたり、子音合わせでフォールさせてみたり、

連続して同じ音程の時は軽く子音に合わせて凹ませたりすると

生々しさに磨きがかかる気がします。

逆に軽く上げたり裏返りにも馴染むのでナ行マ行ラ行の子音大好き~♡


さて、こういった歌唱テンプレをどう得てきたかと言うと

主に実在する歌手のピッチをトレスすることで得ました。

なんだ「実在する歌手」って言葉…?

曲の種類や長さのほか歌手の方によりますが、

一曲だけでも結構な情報量があります。

ここでこんな動きして…えぇー!?次こんな動き!?

ここはピッチ完璧にあってて…ここは少し上ずる事で味が…ハァー!

とか言いながらピッチを写してます。

たまには?とか言っちゃうくらい意味不明なのに成立してるピッチもあり、

興味が尽きません。

そんなことを何度もしていたら自分の中にこういう場合はこう、

ここはこうすると良いかも、という歌唱テンプレが出来ていきました。


ちなみにこれは蛇足ですが、

調声においてピッチのレパートリーを増やすには

生身の歌手の歌声をトレスするのはかなり良い手段だと思います。

手動で写すことで形を覚えやすかったりするんでしょうか?

自分のケースだと、歌手の歌声に近づけようと色々模索していく内に

色んな技術が身に付きました。錬金術の歴史と同じですね。

なんだ「生身の歌手」って言葉…?

最後まで良い言い方見つかりませんでしたが…


こうして文章にしてみると感覚的というより理論的な感じがします。

もしかして説明が面倒という人格を感覚的と言っていた節がある…?

これ考えすぎるとやばいな。考えるのをやめた。


結論

数々のピッチトレスで得てきた汎用性の高いピッチをテンプレ化し

それを手癖で破綻しない程度にモリモリ適用させることを

"ピッチはなんとなくでいじっている"という雑なまとめかたをしていた。


>>ロクでもない<<


自分の中にだけあるぼんやりとした技法たちを

ここまで文章化したのは初めてなので言い表せ切れない部分もありますが、

そこらへんはおいおい表せればなと思います。


自己分析で終わるのもなんなのでちょっとしたお話を。

自分はありがたいことに調声を褒めていただけることがあります。

が、ごくごく、極めてたま~にン?と思うことがあります。

それは「ピッチがすごい」です。

この類のお褒めはしないでほしいという意図は全くないし(保険)

その人が思ったことを否定するつもりはさらさらないし(保険)

感想は自由に抱くのが極めて当然とも言えるものですが(保険)

どこら辺がン?ポイントかと言うと、

ピッチにだけ言及されているところです。

すごく疲れてる日なんかは

え~?ピッチだけっすか~?他も褒めてくださいよ~とか思ったりします。

(まあSTPや子音速度まで一聴して把握できる人の方がめちゃ稀有ですが)

確かに自分はピッチのことを結構いじくり倒す方かもしれません。

調声においてピッチは言わば花形、主役、メイン料理です。大事なのは当然です。

しかし主役だけにフォーカスされた作品が良いものか?

メイン料理しか出てこないフルコースを楽しめるか?

自分はNOです!

脇役がいてこその主役、前菜あってこそのメイン!

相乗効果で輝きを増すのです!


そうです。

歌声を構成するにはピッチ以外にもいじる必要があります。


それは子音・促音・ダイナミクスです。


これに関しては長くなるのでまた次回……coming soon……

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