あけましておめでとうございます。
昨年はお世話になりました。今年も何卒よろしくお願いします。
1/6までの更新分の一言後書きを書いていきます。
ネーム時タイトルは「こじらせ役満の恋」でした。この感情が恋なのかはわからないので直しました。過剰メタ認知オタクの被せです。
実際作品を作っている人間は現実にいるので、作品と密接に関わっている部分はあるはずなんですが、オタク文化が非難されていた歴史もあり過剰に「それとこれとは別だ」という扱いになっているな~と学生時代からオタクをやりつつ肌で感じていました。
きっとジュリは伊緒が同じことで悩んでいたら応援してたと思います。
ネーム段階では栞ちゃんがフェスに行ってギターやり始めるみたいな絵を描いていた気がします。すっかり忘れてサイコホラー観てますね。分かりやすく「作品」に影響を受ける描写で対比したかったんだと思う。
ちょっとこじつけ感あるかもなあと思ったんですがここのジュリ伊緒の下りは「ジュリの変なところ」を読者の方と同じ目線で見た伊緒に指摘してもらう流れなのでこのまま行きました。4コマ目の顔がとてもいい絶望顔にかけたのでこの後の展開を結構変えました。
とにかく西園寺には「私は百合が好きなくせに百合に偏見入ってんな?」と気づいてほしかった回です。
2巻の最後は1巻のピンクの模様がフェンスに見えたので思いつきました。またフェンス描くのも説明くさいから最初は下のように書いていたんですが、
こうして一言後書き描いてる奴がくどさを恥ずかしがってんのも意味が分からないのでもう一度フェンスを描いて、2巻最後の感情を掘り下げました。
「百合オタクの私が憧れのロミ先生に好意を持つなんて」…とかいう内面化した偏見で自分の感情を縛っているのは、当初から「百合オタクの百合物語」をやる上で絶対にやりたいと思っていたことでした。
最初はロミ先生に完全拒絶されて階段に突き落とす演出だったんですがあまりに読後感が悪いからやめました。
↓こんなかんじ
絶望感がたまらない。ゾクゾクします。
ただ読んでくれた人はその日どう思えばいいんだよ!と言う視点がやっと形成され、少し前向きな締めになりました。
でもあれでも読んで落ち込んでる人がいたので読者さんの感情コントロールってほんと難しいです!
シェイクスピアの原典(元ネタ)では13歳ジュリエットのニヤニヤポイント、ロミオに「愛しきモンタギュー、あなたの名前だけが憎い」というのに「私がキャピュレットじゃなかったら」とは言わない、初手で自分のルーツを呪わない自己肯定感爆高い所だと思うんですが、
西園寺ジュリは17歳で少し大人になって身の丈というものを考えるようになっている状況で、相手役のひろみは激推し神作家なので、自分のルーツが純粋ではない、と言い出します。
2巻でものばらに「立花さんとは純粋な友達」と言っていたりするので、多分大切な人だから自分で汚したくないんだと思います。自分が不純だと自覚しているからこそ純粋に思っているのだとすると、同シェイクスピア作マクベスに出てくる三魔女の「綺麗は汚い、汚いは綺麗」の歌を思い出しますね。
自分のやってきたことから逃げることはできませんし、好きなものを好きな人のせいで否定するのはオタクとしては我慢できなかった伊緒です。
彼女もBL漫画読んでてのばらと話すきっかけになったのでその辺もあると思います。
おもしれー女って言わせてみたかった回。ネームの段階では「きっと卑怯なのは私の方」というタイトルでした。
これはカットした伊緒ちゃんのジュリへの完全失恋回。
カットした理由は、これまでの伊緒がジュリに対してワンチャン的下心があったように見せたくなかったからです。
伊緒は好きな人が出来たら完全に上書き保存タイプだと思うし、友達になるときも、むしろ先輩にトンズラされたし超楽しく推しのBL本のこと話せたらいいな!という自暴自棄からだったので。でもいつか女の子が好きになれる女の子同士が育む友情みたいなのも描きたいなぁとも思います。
多分ジュリがひろみと出会ってない状態で伊緒と二人で会ったら即心のシャッターを閉めていたと思いますが、友達になれてよかった。
「百合は好き・でも自分は違う」って言うジュリは百合作品にもらったメッセージと相反してないか?というもやもや感の蓄積に二巻分、「立花さんを怖がらせたくなかった想い」と「オタク特有の過剰なメタ認知・自意識で凝り固まっていたこと」を女性と付き合っていた当事者で感性が似ている友達と話すことで解きほぐして成長するのに22ページ使いました。めちゃくちゃ丁寧にやらせてもらいました…本当に幸せです。
最後のページは現在、ジュリが一つ成長している状態なので、今まで合わせてくれていたひろみより少しだけ視座が高いです。(2巻最後の階段のシーンもお互い成長し合っているから先に上ったり追いかけたり見下ろしたりしています。)
ネームの時点のサブタイトルは「同じ月を見てる」でした。仮タイトル過ぎる。
百合萌えで読んでいた小説の作者と知り合って、沢山一緒に過ごすうちに仲良くなって惹かれたという運びでしたが、あえて作中ではセクシュアリティの名称を明示していません。たぶんのばらがノンケって言ったぐらい。次回の更新分でその辺をやると思いますが、めちゃくちゃ重たい話になりそうなので気が重いんですが何とかします。更新をお待ちください。
以下は落書きです。
初詣で引いたおみくじがいい感じだったので書きました。
もう出会ってるよ~~~~!!!
最後に自分語りで恐縮ですが、私はツイ4の連載をする前は4コマを描いていなくて、オリジナル漫画も初めてですし、オリキャラを作ることもまともにしたことがなかったので本当に自信がなくて、自分がどれほど二次創作で元のキャラクターの強さに支えられていたかわかりました。
もっとオリジナルを描いていれば、発表する度胸ができていれば、とネガティブになったら友達に泣きついて聞いてもらって、自分のルーツである同人漫画を読み返したり推し百合1・2巻を開いて、積みあげたからここにいて、昔より成長していて、いままでやったことがないことをしているから怖いんだ、と順を追って理解すると、踏み出す場所は変わっていないのに挑戦しようと思えます。
自分が描いている漫画の主人公が頑張っているんだから作者も頑張らないといけませんね。
私はどこまで行ってもオタクなので、オタクらしく推しにパワーをもらって自分の漫画を描きたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
紺
2022-01-10 10:05:44 +0000 UTCさえずり
2022-01-09 04:33:50 +0000 UTC