スタリラとは「少女☆歌劇レヴュースタァライト-ReLIVE-」の略である。
スタァライトが名作であることはもう語るまでもないかなって思うのですが、スタリラまで手を出してる人はどれくらいいるんでしょうか。
今回はスタリラの話をしたいと思います。
あ、ネタバレします!めっちゃします!
スタリラはスタァライト後のお話です。
聖翔音楽学園の他に凜明館女学校、フロンティア芸術学校、シークフェルト音楽学院の3校が謎の少女えるの元、互いにレヴューで競い合い、勝者のみが願いを叶えることができる。聖翔は戯曲スタァライトを守る為、凜明館は演劇科が無くなるのを阻止したい為、フロンティアは確か自分達が新設校で無名だから有名になりたいみたいな、シークフェルトはなんだったかな。なんか互いに譲れないものの為に戦うーーみたいな出だしだったのですが、そんな展開はなかったです。な、なんだってー!?
基本的にそれぞれの願いはそれぞれで解決していきます。
そんな中で印象的だったのは凜明館です。
この学校だけは最初から深刻な悩みを抱えています。伝統ある学校ですが生徒減少により採算のみこめない演劇科が無くなるという事態に陥ってます。それを回避できるなら、怪しさ満載のレヴューに挑んでも構わない。そんな学校です。
ちなみに聖翔は名門でそれに匹敵かそれ以上な現在の絶対王者がシークフェルトです。フロンティアは出来たばかりの学校で自由と未来を象徴しており、凜明館はかつて栄光があった滅び行く名門です。
凜明館チームリーダーの巴珠緒は祖母も凜明館の生徒であったこともあり、自分の代で伝統ある演劇科を終わらせてしまうことに罪悪感を感じていますが、優しいだけで頼りない女の子なんです。落ちぶれた演劇科だけあってメンバーに実力がともなっていない中、王者シークフェルトのトップクラスにいながらそこを辞めて凜明館の進学科に転校してきた夢大路文をなんとか演劇に引き込んで、稽古をつけてもらいます。
かつての名門が演劇をする人数も少なければ実力もやる気もない。ここに至ってなおレヴューにすがって誰かになんとかしてもらいたいという他力本願。
そこから、これは自分達の問題なんだと、自分達がなんとかしなければいけないんだとメンバーそれぞれが立ち上がっていくわけです。夢大路文も自身に悩みを抱えており、もう一度かつての姿を取り戻そうと努力するメンバーに背中を押されて再び演劇に戻ってきます。
死ぬ気でやると覚悟を決めた巴は、かつて凜明館演劇科の代名詞だった舞台『凜命記』を復活させようとします。聖翔の『スタァライト』のように大事にされてきた演目でしたが、それがもう古いという理由でいつしか演じなくなったものでした。
この魂ともいえる凜命記を手放したことが凜明館の凋落のはじまりといってもよかった。
凜明館の抱えてる問題は巴達だけの責任ではなく、ここ数代にわたって伝統の看板に頼るだけで少しずつ大事なものを手放していった結果なんです。
そこから自分達なりのアレンジを加えた凜命記を演じるのですが、そこにロゴスというスタリラ内の敵が現れて、凜明館の学校を舞台に演じながら敵を倒しつつ、校舎をぶっ壊していくクライマックスがとても良いんです。シン・ゴジラの破壊と再生みたいなカタルシスといえばいいでしょうか。
今の時代にぐっとくるお話なんです、凜明館は。
めっちゃいい……
是非本編読んでほしい。
で、今後気になるのはフロンティアです。
フロンティアのお話は大月あるるちゃんの超前向きポジティブ思考で全部肯定していく力業を見せつけられます。それはそれで面白かったのですが、フロンティアには聖翔の「スタァライト」シークフェルトの「エリュシオン」凜明館の「凜命記」といった伝統演目がありません。そして、野々宮ララフィン先輩が他校生徒から言われた「ぶつかり合うのが舞台少女よ!」というセリフに「そうなのかな、私たちもいずれあるるたちとぶつかり合ったりするのかな…」みたいな事を言うんです。
そんなフロンティアがこの先どうするのかが気になるんですよね。
フロンティアは未来を象徴しているので、従来通りのぶつかり合って本音を言い合うことが正しいみたいな事を是とするのか。そうでないと先に進めないのか、そうじゃない道もあるのか。おそらく他の学校とは違う経緯で自分たちの代表演目を作り上げていくんだと思うんです。
そこがどうなるんだろうって楽しみにしているところです。
スタリラはさすがストーリーが超面白いのですが、それ以外の要素は対人戦に全振りしてるのがつらいところです。ただ、そのかわりストーリー読むだけならそれほど難しいこともなくひと月かからないのでそこだけでも頑張る価値はあると思います。